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ナイショの話
おなまえは?
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「…で、付き合ってんのか?」
「つき…?」
「爆豪とだよ。」
“随分と親しそうだっただろ。” と面倒臭そうに呟くイレイザー先生にブンブンと首を振る。
クラスメイト達に言われるならまだしも、まさかイレイザー先生に言われるとは思わなかった。
「あの、受験の時に話した光過ぎてる原石って覚えてますか?」
「あァ。」
「アレです、爆豪くん。」
「…まぁ確かに、優秀な原石ではあるな。」
「もちろん負けるつもりは無いけど、なんか圧倒的だなって思っちゃって。」
「…別に悲観することは無い。お前の個性なら爆豪とだって対等以上にやりあえる。この3年間でそれを証明すればいい。」
「!ありがとうございます、相澤先生。」
相変わらず優しいな、と思いながらお礼をいえば相手は少しだけ眉を寄せる。
どうやら私の相澤先生呼びに違和感を感じるのは先生も同じらしい。
そんなことを考えながら時計を確認すれば既に話し出してから15分もたってしまっていた。
「悪いな、時間取らせて。」
「いえ、大丈夫です。それより呼び出された本題を聞いてもいいですか?」
「あァ…コレだ。」
「!…ヒーロー公安委員会からの手紙、ですか?」
「そうだ。お前が雄英に入学するに当たっての決まり事がいくつか書いてある。」
既に開けてある封筒の中から折りたたまれている書類を取り出す。
恐らく中身は相澤先生が確認済みなのだろう。
黙って書類の中身を読む私に目の前の相澤先生はどこか不満げだった。
「…まぁ簡単に言えば在学中のGM(ゲームマスター)の使用は禁止だ。特にメディア露出などの危険がある場合だな。」
「まぁ、仕方ないですよね。GMはいわば初見殺しですから、公表しない方が私の将来的にも安心です。」
「授業内でも使って良い時は俺から声をかける。それ以外の時は常にBFのみを使え。」
「でも爆豪くんには知られちゃってますよ?」
「…口止めしておけ。」
“念の為な。” と息を吐く相澤先生にコクリと頷く。
まぁ爆豪くんなら人にペラペラ言いふらすタイプじゃないし安心だとは思うが…。
私が手を抜いていると思われたら怒られそうだし、早めに事情を説明しておくに越したことはない。
「それから…学校生活で困ったことがあれば何でも言ってこい。特別扱いはしないが、担任として出来ることはしてやれる。」
「あはは、ありがとうございます!」
「3年間、頑張れよ。」
「はい!」
“よろしくお願いします!” と頭を下げれば相澤先生は少しだけ頬を緩めて私の頭を撫でてくれました。
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