短編集
御名前
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「……ったく飲兵衛すぎるだろ。」
「結構いっぱい買ってたのに全然足りなかったねー。」
サバイバーを借りて仲間みんなで飲み会をしていた。持ち寄ったお酒、おつまみが尽きそうだったので比較的シラフに近い私とトミーが買い出しに行く事になった。
後ろからガチャと扉が空き、難波さんが私達を指さしていた。
「おーい、二人でイチャイチャするなよー。それかトミザワ、俺と代わるかー?」
「いいって……アンタベロベロだから迷惑だよ。」
「なーに逃げてんのよあまね。これからでしょーお?」
紗栄子さんが難波さんの後ろから顔を出して私を睨み付けてきた。
「逃げないよー。紗栄子ともっと飲みたいからお酒買って来るね。」
ニコッと、笑い指でハートを作ると紗栄子さんは手を叩き難波さんの背中も叩きながら大爆笑していた。
笑い声を背に、お店に向かって歩き始めた。
「……慣れてんなー。」
「だって前もこんな感じで集まってたからね。仲間が増えたから皆も楽しいんだよ。」
「そっか。トミーは楽しくない?」
「楽しいに決まってるだろ?……まあパシリに使われたのは前と変わりねーけどな。」
「パシリじゃなくて、皆の為のお買い物」
あまねは俺を見上げながら手でハートを作っていた。
「わかった、わかったよ。恥ずかしいからそれ外で止めてくれ。」
「そう言われるともっとやりたくなっちゃう。トミーラブー♡」
今度は器用に早歩きの俺の回りをジャンプしながらハートを作り俺に向けていた。
「あー、わかったわかったわかった。……さてはあまねも出来上がってたんだな。」
参ったと言わんばかりに両手を上げて降参のポーズをとるとあまねは満足気に腰元に抱き着いてきた。
「……ちょっ」
「トミーラブ♡♡♡……あれ?お兄さん、結構いい身体してますなー。どれ、拙者が少し味見をしてみてみましょう。」
「あまね、落ち着け、な?」
「だってあまねは可愛くないんでしょ?興味すらもないんでしょー?」
はぁっと小さな溜め息をつくと腰にまとわりつくあまねを引き剥がした。
「っっトミー……。」
「可愛くねーなんて言った事ねーよ。」
「……じゃあ可愛いって言ってよ。」
「………………。」
フイッと顔を背けたトミーの耳だけが赤い。
「っっっっ。」
何だか私まで照れが感染り、俯いて店に急いだ。
「あー、調子狂う。」
「……私のせい?」
「あまねのせい。」
前方に店の灯りが見えた。
「……アイツらどんだけ飲むんだ?」
「持てる分だけ……足りないかも。」
「……無理しなくていいからな。」
「えへへ、トミー優しい。」
自動ドアが開く音が、二人のやり取りを飲み込んだ。
