短編集
御名前
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「…………う……。」
「おはよう、あまねちゃん。」
頭が痛くてギュッと目をつぶると、頭を撫でられながら水飲む?と声がして、一応返事をした。
あれ……昨日はみんなで飲み会して……どうやって、帰って……。でも天佑さん……?
…………ここは…………どこ?
「…………天佑さん、ここ、どこですかっ。」
「あー、昨日の事何も覚えてないって感じ?」
「……………………。」
水の入ったペットボトルを受け取り、昨日の事を思い出すために起き上がると、下着しか身に付けてない事に気が付いた。
「……あ…………嘘…………。」
「昨日は大分酔ってたねー?二日酔いじゃない?」
「…………あの……ここはどこですか……。」
「覚えてないー?昨日一緒にラブホテルに入ったんだけど?」
「……………………ご、ごめんなさい。本当に……昨日の記憶が無くて、本当にごめんなさい。」
「いいなー、あまねちゃんは。」
天佑さんはベッドの脇に座り私を見下ろした。
「……俺はぜーんぶ覚えてるよ。」
「っっ…………ごめんなさい。……図々しいのは承知ですが……昨日の事……教えて頂けませんか……。」
「俺は何度も止めたよ?酔った勢いは良くないって何度もね。……でもあまねちゃん泣き出して俺の事が好きって抱き着いて離れなかったんだよ。」
「…………本当にごめんなさい。……酔っていた事を理由にするのは良くないと思うのですが、本当にっ。」
「でも俺は嬉しかったから、あまねちゃんの気持ちに応えたんだけどね。」
天佑さんは私の頬を撫で、指で唇をなぞった。
「あまねちゃんは無かったことにしたい?」
その言葉に反応したが、唇に指を押し付けられ、声を発する事が出来なかった。
「俺はあまねちゃんの気持ちを受け止めたからさー…………もうただの仲間には戻れないよ。」
「……っっっ。」
涙が溢れた。私はなんて事をしてしまったのだろう。人の心を弄んだ……。そしてその責任は……どうすれば。
「……落ち着いたらもう一度話そうか?後で連絡するよ。……あまねちゃんが決めていいからね。今後の事。」
天佑さんはもう一度わたしの頭を撫でて部屋を出て行ってしまった。
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酔ってると簡単に事が進む。
昨晩は何も無かった。
眠っていただけの君に、
俺が勝手に意味をつけただけ。
「……逃がすつもりは無いよ……あまねちゃん?」
(終)
