○○部屋シリーズ
御名前
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「ねぇねぇ、起きてよ、あまねちゃーん?」
眠気眼で目を擦ると辺り一面が真っ白だった。しかも、天佑に抱き起こされていた。
「ひゃあああああ、ビックリしたああああ。離してよ。」
「起きなかったから心配してたんだよ?息はしてるみたいだったから、起こしてあげたって訳。」
「それはいいんだけど、ここどこ?」
ぐるりと見回しても床も天井から全て真っ白な部屋で……ドアがある。
「あーそのドア鍵が掛かってるみたいだよー、あまねちゃん?」
「…………そ。」
なんだか行動を先読みされたみたいで少し恥ずかしくてモニターを見るふりをしていたら、モニターに電源が入り直ぐに【長所を3つ言うこと※お世辞不可】と映し出された。
「何これ……。」
「お世辞不可……ねえ?じゃああまねちゃんはとても可愛い。」
「……………………。」
「もっと本心で言うとー、あまねちゃんは小さくて抱きたくなるほど魅力的でー隣にいると落ち着く匂いがするし、顔も可愛い。性格も善人だしー?反応も良いし、優しいし?俺だけのモノにしたくなる独占欲をくすぐられるよね。……まだあるけどー。」
私が信じられない……と天佑を見ると、彼は嬉しそうにモニターを指さしていた。
「ほらビンゴー。本心で長所言ったらカウントされたみたいだよ、あまねちゃん。なんか俺の分のお題はクリアしたみたいだよ。」
「………………っっっそんなのっ嘘だっっっ。」
「本当だよー。ほら、その証拠にカウントされたでしょ?」
私の肩を両手で掴み、天佑は笑っていたが、サングラスの奥の瞳は笑っていなかった。
「さあ、次はあまねちゃんの番だよ?」
「い、言うけど、手ー離してっ。」
「折角あまねちゃんの口から直々に俺を褒めてくれるんでしょ?聴き逃したくないじゃん?」
ピクリとも肩に乗った手は動かないので早々に諦めた。
「……もうっ、そんなに近いと……言えるもんも言えないし。」
「あれー?俺の長所ってゼロな訳?」
「っっそんな事ない!!」
「早く言わないとー、寂しくなって抱き締めちゃうけどー?」
「今直ぐに言うからっ、直ぐに……。」
目の前の天佑は今か今かと私を見ていた。私は口をモゴモゴさせながら、何とか頭の中の言葉をまとめていく。
「……えっと、まず優しい所。」
「カウント入ってないよー?それ、本心?」
目をつぶってグっと力を入れた。本心なんてそう簡単にまとめれないよ。思い切って、思った事言おう。
「結構お人好しで、仲間の為なら死ねる人。見捨てることが出来ないくらい優しい所。」
「へぇ………。」
「あと、観察眼が凄いから、……私の気持ちとかやりたい事が筒抜けでよく先回りされてる。……頭も良いと思う。」
「……結構、俺の事見てたんだね。知らなかったよ。」
「あとは…………その、」
「優しくて頭が良くて……。俺の長所ってそんなもんかなー?」
「……………………顔……が好き…………。」
天佑は目を見開き、私の肩をパっと離しくるりと後ろを向いた。
モニターが消えて、ドアからガチャリと鍵が開く音がした。
「……………………。」
「……………………。」
「…………開いたよ、天佑。」
「…………ああ、出ようか……あまねちゃん。…………俺の顔、好きなんだ……。」
「っっっっしみじみ言わないでよっ、か、顔が良いって言いたかったのっ、」
「……ありがとう。」
「……どういたしまして。」
目も合わせずに並んで部屋を出た。
