1:ハンター試験編
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1‐3:深まる仲
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嵐の勢いは止まらず、むしろ時間とともに酷くなっていく一方だ。
「ここを通過できれば比較的安定する」と船長さんは言っていたけど、どうも雲行きが怪しくなっていき、わたしの嫌な予感は最悪な形で現実となった。
なんと、船が荒波に巻き込まれ、船員のカッツォさんが海に投げ出されてしまったのだ。
危ない、と思った時には既に体が動いていた。
ゴンが真っ先にカッツォさんの腰に抱き着き、続いてわたしがゴンの両脚を掴み、わたしの両脚をレオリオとクラピカが掴み。
咄嗟の連携プレーによって、カッツォさんを救出することに成功した。
「何という無謀な!! 下は激速の潮の渦で人魚さえ溺れるといわれる危険回流だというのに!」
「オレ達が足を掴まえなかったらオメェまで海の藻屑だぞボケ!!」
「でも掴んでくれたじゃん!」
ケロリとした様子でゴンが言うと、2人は気まずそうにお互い顔を見合せた。
「非礼をわびよう。すまなかったレオリオさん」
「なんだよ水くせえな。レオリオでいいよ、クラピカ。オレの方もさっきの言葉は全面的に撤回する」
雨降って地固まるとはまさにこのこと。
どうやら、2人は仲直りできたみたいだ。
良かったあ……。
わたしたちの会話を盗み聞きしていたのか、船長さんは豪快に笑いながら声をかけてきた。
「お前ら気に入ったぜ! 今日のオレ様はすごく気分がいい!
お前ら4人はオレ様が責任をもって、審査会場最寄りの港まで連れて行ってやらあ!」
「あれでも、試験は?」
「嬉しくて忘れちまったよ。それより舵取りの続きを教えてやる!」
「うん!! ……あっ」
何か思いついたのか、ゴンは急にUターンし、とてとてと小走りでこっちに向かってくる。
そして、わたしに手を差し伸べた。
「ミリアムも一緒に教えてもらおうよ!」
「!! …うんっ!」
差し出された手をしっかりと掴み返して、わたしはゴンと船長さんの背中を追いかけた。
――港到着まで あと1時間――