1:ハンター試験編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
1‐34:尾行の尾行
- - - - - - - - - - - - - - - - -
第4次試験が始まって丸3日が経った。
キルアのプレートは、まだ手に入れられていない。
第3次試験の通過時間の早い人から順に下船していくルールで、キルアとほぼ同着で通過したわたしは、ラッキーなことにすぐに追い付き、後を追うことには成功した。
ただ…隙だらけに見せて、一切つけいる隙がないんだよね……。
キルアはこの3日間飲まず食わずでひたすら歩き続けている。時々休憩しているけど、仮眠をとっている様子はない。それで体力が削られてるようにも見えない。
というか、わたしの方が先に限界がきてしまいそうな…。
……眠い……。
あくびを噛み殺しながら重たい瞼を擦った、そのとき。
「おまえ、尾行へったくそすぎ」
「へ? ……ぎゃあ!!?」
いつの間にか背中に回り込まれていて、驚きのあまり尻もちをついた。そんなわたしをキルアは呆れ顔で見下ろしている。
「い、いつから気付いてたの…?」
「いや、最初っから」
あまりにもさらっと言うものだから、わたしはがっくりと肩を落とした。尾行“は”上手くいってると思い込んでいたばかりに、なかなかに恥ずかしい気持ちになる。
「まあ、見失ったらって思う気持ちはわかるけどさ…仮眠ぐらいとれよ。顔色スゲー悪いぞ」
「うぐ…」
ご、ごもっともで……。
むしろキルアの方こそ、なんで3日も飲まず食わず寝ずでそんなにピンピンしていられるんだろう。
「……はあ。おまえそんなんじゃ、オレのプレート奪う以前に自分のを奪われるのがオチだぜ? 昨日からずっとつけられてることにも気付いてねーだろ」
「つけられ……えっ?」
わたしはばっと後ろを振り向いた。
誰もいないように見える…けど。
「おーい出てこいよ。時間のムダだぜ」
キルアが声を掛けるも、返事はない。
「来ないならこっちから行こっと。ミリアム、ついてこい」
「う、うん」
ついてこいって…。
一応、わたしのターゲットは貴方なんだけどな……。
無警戒に背後をとらせるのは、わたしにプレートは奪えっこないと確信してるからこそなのか。
気にせずガンガン進むキルアの3歩後ろから、わたしはじっと目を細めた。
確かに、誰かいる…ひとり…いや、3人!