1:ハンター試験編
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1‐26:くだらない口論
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「ったく、ゴンのやつ、まだ1人で続けてるとかアホかよ…」
「でも案外、一矢報いてくれてるかもよ」
「ないない」
渾身の連携にも対応しきったネテロさんから結局球は奪えず終いで、一足先にギブアップしたわたしたちは2人で船内を歩いていた。
「ねえ、キル……へぁっ!?」
声を掛けようとした途端、わたしはびっくりしてキルアから距離をとり、目を手で覆い隠した。
だって、だって、だって……!
「は? なんだよ」
「な、な、な、なんで服脱いでるの…!?」
「だって暑いし、汗かいてるし。いーじゃん上くらい。普通だろ」
あっけらかんとした口調で言う。
「よ、よくない…っ!」
お、同い年の男の子の上半身を初めて見てしまった…。……じゃなくて! ひえー、腹筋すごいな……とかでも、なくて! 変態か、わたしは!
頭の中の雑念を振り払おうとブンブン頭を振ると、キルアが不審者を見るような目で見てきた。
「っ……あの、服着てくれませんか…? 目のやり場に困るといいますか……」
「ぜってーヤダね。こんなベタベタした服着たら気持ち悪……ってお前! こんなんで顔赤くすんなよ!」
言われてわたしは自分の頬に触れてみた。
確かに熱い。
「う、うう……。……でも…でも、キルアだって人のこと言えないと思う…! 耳赤いもん…!」
負けじと指摘すると、
「なッ、お前がそんな反応するからだろ…! お前のせいだから! 慣れろ!!」
と言って怒りながら近付いてきた。
「へっ…、!? な、な、む、無理ッッ!! キルアの……変態!」
後退りながら目を逸らし、ついつい暴言を吐いてしまった。すると、キルアもイラッとした様子で言い返してくる。
「はあぁ〜〜?? こんなんでいちいち過剰反応するお前の方がよっぽどだろ! …あ、そうだ。知ってる? こういうのむっつりスケベって言うんだぜ」
「はぁ!? む…むっつりなんかじゃ…!」
「いーや、むっつりだね」
「ちっがーう!!」
そんなくだらない口論を続けるうちに、段々とお互いどうでも良くなってきて、いつの間にか2人とも黙って歩いていた。
「…あ、じゃあわたしここで…」
言いながら、 浴室の前で足を止める。
当たり前だが、女子用と男子用とで別れているため、一旦ここでさよならだ。
キルアが「じゃーな」と呟いて、わたしもそれに「また明日」と返し、ようやく解散した。
……なんか無駄に疲れた気がする。