1:ハンター試験編
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1‐23:謎の視線
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次の三次試験は、ここから少し遠い場所にあるらしく、審査委員会の飛行機に乗って星空の中を移動することになった。
目的地には明日の朝8時に到着予定らしい。審査員側から連絡が入るまでの間は自由に時間を使っていいとのことで、わたし、ゴン、キルアの3人で飛行船の中を探検することにした。しばらく歩くとそれにも飽きて、今度は夜景を眺めながら雑談で暇を潰し始めた。
最初はキルアの親の愚痴を聞いていたものの、気付けばわたしの両親の話をする流れに。
とはいっても、話すことがあんまりないんだよね。
「…わたし、両親…もういないからなあ」
何気なくぽつりと呟くと、キルアは途端に「やっちまった」と言いたげな顔をするので、慌てて否定する。
「違っ……えと、わたしの話はいいから! そんな面白くないし…だからさ、別の話を、」
しようよ。
言葉を続けようとした瞬間――ピリッと肌を指すような視線が、背中越しに突き刺さる。
すぐに立ち上がって振り返ってみるけど、そこには誰もいない。ゴンとキルアもその視線に気付いたようだが、やはり目線の先には誰もおらず。
勘違い…ではない、よね?
2人に目配せしつつ、もう一度腰掛けようとした時だった。
「どうかしたかの?」
ネテロさんが、後ろから声をかけてきた。
…へ、後ろ?
「ネテロさん。こっちの方から誰か近づいてこなかった?」
ゴンが最初に視線を感じた方向を指差すも、ネテロさんは首を横に振った。
しかし、それに妙な違和感を覚える。
ハンター協会のトップに立つような人が、わたしたちでも感じ取れる気配に気付かないなんてこと、あるのだろうか? …ううん、やっぱりおかしい。
もしかして、あの視線は……。
「素早いね、年の割に」
「ちょ、キルア…!」
キルアの失礼な物言いに、わたしは慌てて止めようとするけれど、言われた本人はケロリとした表情のまま長く伸びた顎髭をいじっている。
「今のが? ちょこっと歩いただけじゃよ」
「は?」
うわっ、一触即発の空気…。
キルアの苛立ちを感じ取り、ろくなことにならなそうだと判断したわたしは、こっそりこの場を離れようかと思ったけど、それに気付いてか、はたまた偶然か。ネテロさんはとあるゲームを持ちかけてきた。
「もしそのゲームでワシに勝てたらハンターの資格をやろう」
3人とも考えてることは同じだったみたい。
わたしたちは黙ってネテロさんについていくことにした。