1:ハンター試験編
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1‐19:生かされた理由
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冷や汗がとまらない。
今のやり取りだけで寿命が軽く10年は縮んだ気がする。
わたしたちが“生かされた”理由。
退屈なら即アウト、それ以外は、実力次第で見逃してやる。
…そのラインをわたしたちはギリギリ超えていた、ただそれだけの話だ。
「ゴン! ミリアム!」
どこかでクラピカの声がする。
心臓がバクバクして、息が苦しくて、腰が抜けて、座り込んでしまって。
すぐに返事することができなかった。
*
ゴンの嗅覚を頼りに、レオリオの香水の匂いをたどることで、わたしたちは一次試験を何とか通過することができた。
二次試験は正午に始まるらしく、会場はまだ閉ざされている。受験者は建物の外で暫く待機しなければならないようだ。
することがなく手持ち無沙汰で、ゴンたちのところへ行って時間を潰そうかなとも考えたけど、頭に浮かんだのは別の人物のことだった。
そうだ…謝らなきゃ。
わたしはたくさんいる受験者の中からひときわ目立つ白いツンツン頭を見つけると、声をかけて呼び止める。
「キルア!」
キルアは睨むような目つきでわたしを見た。
年相応でない凄みを感じて少し怖かったけど、気にせず傍に寄っていく。
「…何だ、生きてたんだ」
まだ怒っているのか、ムスッとした顔で憎まれ口を叩かれてしまったが、今はまったく気にならないどころか、申し訳ないとさえ思う。
「う…うん。なんとか……」
「……」
キルアは何も言わない。
喋りたくもないって顔をしてる。
当たり前だ…酷いこと言っちゃったんだもん。
死と隣り合わせのハンター試験で、受験者同士の蹴落としあいが当たり前のこの場所で、キルアは暴走したわたしを見捨てるどころか止めてくれたのに。
『関係ない』…だなんて。
あんなこと、言わなきゃ良かった。