1:ハンター試験編
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1‐13:キルア
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試験開始は唐突に、けたたましいベルの音によって知らされた。
やがてその音はピタッと止まり、執事姿の長身のおじいさんがどこからともなくやってきて、こう言った。
「ただ今をもって受付時間を終了致します。私は一次試験担当の『サトツ』と申します。
これより皆様を二次会場へ案内するとともに、一次試験を開始いたします。
――では、こちらへどうぞ」
案内されるがまま、サトツさんの後ろを歩く受験者たちの姿は、まるで蟻の行列のようだなと思う。
ゆったりとした口調で受験上の注意を話すものだから、すぐに気付くことができなかったけど、進むペースが段々と早くなってる。
前の方が走り出したタイミングで、わたしたち4人もペースアップすることにした。
走り出してから約10分が経過した頃。
わたしたちを横切った少年がスケボーを使っていたやらで、レオリオが反則だのやいのと騒ぎ出し軽い揉め事が起きたが、クラピカの正論一刀両断ですぐに鎮火した。
少年はまずゴンに話しかけたあと、今度はじーーーっとわたしの方を見て、同じ質問を繰り返す。
「あんたは? 何歳?」
ゴンに聞いた時より口調が荒い気がするのは、スルーしつつ…。
「じゅ、じゅうに」
「マジ? あんたも同い年なんだ?」
怪訝そうな顔で見下ろされ、わたしは顔を顰めた。
すっごく失礼な人だ。
確かに身長は…あんまり、だけども。
「絶対歳下だと思ったのに…まあいいや。名前教えてよ」
ちょっと、いや、かなり苦手なタイプかもしれない…!
そう思ったけど口には出さず留めておく。
「…ミリアム」
「ふーん。オレキルア」
キルアは気分が変わったようで、わたしたちと並走することにしたらしい。
さっきまでスケボーを使っていたとはいえ、汗ひとつ流さずなんて軽やかに走るのだろう。
キルアってもしかして…とんでもない子なんじゃないか?
「ん? なに」
「えぁ、な、なんでもっ」
じっと見つめていたのがバレて、慌てて目をそらす。
それにしても、ゴンといいキルアといい…世の中に化け物みたいな12歳がいたもんだ。
わたしも負けてらんないね!