馬鹿は死ぬまで
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「ちょっと、N。やだよこんなとこで」
「キスくらいいいでしょ?」
嫌がるレンの顎を掴んで触れるだけの優しいキス
「ホントは今すぐ脱がしたいの、我慢してるんだよ?」
言われて顔を赤くしたレンに、機嫌をよくしたNが続けてキスをする
唇を合わせる度に濃厚になるソレに吐息が混じって
「っ…え、ぬ」
制止か要求か、レンが声を震わせてその名を呼んだ
「…やっぱり今すぐ脱がしたい‥」
「ダメに決まってるだろ」
Nの熱い言葉に答えたのはレンではなくチェレン
今にも押し倒さんばかりのNの襟を掴んで引きはがし、チェレンはため息をついた
「まったく、人の部屋で何してくれてるんだよ。お茶も取りにいけないじゃないか」
クッションを脇に抱えてトレーを持っていたチェレンは、そのクッションを床に置いて、持ってきたトレーを二人の前に差し出した
「僕の部屋、座るとこないからそれ使ってよ」
「ありがとう、チェレン!」
嬉しそうに笑うレン
クッションをNと自分の下に敷いてフカフカ感を楽しむ
「チェレンの家のクッションって気持ちいいから好き」
ご機嫌なレンを見て、チェレンは『それは良かった』と頷いた
「やっほ~!遅れてごめんね~」
突然部屋に入ってきたベルに3人は驚いたりしない
いつもの事だからだ
「買い物してたらチェレンのママに会って、お手伝いしてたら遅くなっちゃった」
ヘヘ、と屈託なく笑うベルに3人はそれぞれ返事を返してベルを迎えた
「レン、こっちおいで」
ポンポン、とNは胡座をかいた膝を叩く
「ベルが座れないでしょ」
言われてモソモソと移動するレン
「足痺れるよ?」
「じゃあこれでいい?」
と足を立ててその間にレンを座らせて後ろから抱きしめる
「ベル、僕の分まだ手をつけてないから飲んでいいよ。僕はレンと半分こするから」
空いたクッションとトレーのジュースを差し出してNは言った
「相変わらずラブラブだね~」
眉間にシワを寄せるチェレンとは対照的に、ベルはニコニコと笑ってそれを流し、促された場所へ腰を落ち着ける
「それで~?今日は何の話?」
ベルに促されてチェレンは机の引き出しを開け、封筒を取り出す
「昨日、ライモンシティのカミツレさんから届いた物なんだけど…来週行われるミュージカルの野外ライブに、予告状が届いたって」
「予告状??」
首を傾げるベルに、チェレンは同封されてた写真を渡す
そこには『R』と大きく書かれた紙に『ミュージカルに出演するポケモンすべてをいただく』と書かれてあった
「何これ!」
憤慨しながらベルはそれをレンに渡す
レンの手元を覗き込んだNの息が当たってくすぐったいとかいうやりとりをチェレンは無視して、写真に興味を無くした二人からそれを取り返す
「それで、護衛を僕らに頼みたいって話らしいんだけど…」
チェレンが横目でNを見る
「…僕らじゃない。何も手を下してないよ。レンを失うような事はしたくないしね」
ギューって効果音が似合うほどレンを抱きしめてNはチェレンに言った
「Rを冠にした組織の心当たりはあるけど」
「ホント?N凄い!」
はしゃぐレンが顔を寄せていたNの頬にキスをする
「一応僕だって組織のトップだったんだよ?それもキミに一瞬で潰されたけども」
でも、だからこそこうして、今の僕はキミを抱きしめれるんだ
と付け加えて唇へキスをしようとするNをチェレンが咳ばらいで押し止める
「そういうのは、家に帰って二人だけでしてくれるかい」
「‥男のヤキモチはみっともないよチェレン」
「なっ‥」
思わず絶句するも、ここで言い返しては負けと自分に言い聞かせて押し黙るチェレン
「とにかく、作戦を考えようと思うんだけど‥何かアイディアはある?」
「私のビクティニなんかどうかな?よくミュージカルに出してるからお客さんもついてるし、いざとなったら自分で考えて動いてくれると思うの」
Nの腕の中でレンが答える
その妙な光景さえなければいいアイディアだと手放しで褒めてあげれるのに、と思ってチェレンはため息をついた
「いいかも!女の子の参加者が多いから女の子で中に入って、外はチェレンやNさんに守ってもらったら完璧じゃない?」
「遊撃隊ってやつだね。レンは機転が利くし、ベルは観察力があるからいいかもしれないね」
「もぅ‥やだ、そんな褒めないでよ…」
「可愛いよレン」
「ん゙ん゙んっ!!」
盛大な咳ばらいにきょとんとした顔でチェレンを見る3人
目の前のバカップルはさておき、ベルの鈍感さはもう呆れるしかない
「カミツレさんには僕から返事しておくよ。当日の事も僕が決めておく…もう‥帰っていいよ」
酷く疲弊してチェレンが言う
それじゃあ、と撤収していく3人を見送りながら、チェレンはふと考えた
馬鹿につける薬はない
馬鹿は死ななきゃ治らない
だったら
バカップルにつける薬や治療法はないものだろうかと
END
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【あとがき】
うぉーぃ!と煉夜の心の中で叫んでおります
イチャイチャする二人=バカップル=ギャグ甘系?
と考えた物の煉夜にその技術はありませんでしたorz
黒Nから一度離脱しようと思ったんですが、離脱仕切れず不発
チェレンお疲れ様小説でしかないですね、すいません(__)
もし読者様の中に少しでもイチャイチャバカップルの気配を感じた方がいらっしゃれば、Clapなどでお知らせいただけると嬉しいです(__)
2010/11/2
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あまりにも不発すぎて自主的リベンジ
おはようまでの時間
2010/11/3