おはようまでの時間
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まだ陽も昇らない朝方、レンは、ふと喉の渇きを感じて目覚めた
寝る前にちゃんと水を飲めば良かったな、なんて思いながら、ゆっくりとベッドを抜けてリビングへ
ひんやりとしたフローリングの感覚に眠気を奪われながら、冷蔵庫からおいしい水を取り出してグラスに注ぐ
窓から見える外の景色はまだ暗く、時計は朝の5時過ぎを指していた
夏の頃はもう明るかったのに、と季節の移り変わりを感じてレンはグラスをシンクに置いてベッドへ戻る
洗い物は起きてからにしたい寒さ
出てきた時と同じく、Nを起こさないようにゆっくりベッドに潜り込むと、レンの寝ていた場所まで侵入していたNが、眠りながらもレンのスペースを空けようと移動する
布団をかぶってNに擦り寄れば、モゾモゾとNが手を伸ばしてレンの手を握った
一緒に寝るようになってから、Nは時々起きてるんじゃないかと思うような事をする
朝になって聞けば、全く覚えが無いというから本当に無意識の行動らしい
あまりにも愛おしいその反応に笑みがこぼれ、頬に優しくキスをして額を擦りつければ、Nの顔もレンに合わせて擦り寄せられた
「好き」
顔を擦り寄せたままギュッと抱き着けば、Nが体を動かしてレンを抱きしめる
無意識だと解るからこそ嬉しくてもう一度言葉が漏れる
「‥好き、Nが好き…」
「ん‥」
返事のような小さな声がして、レンを抱きしめていたNの手が、ポンポンとその背を叩く
もうどうしてこの人はこんなに嬉しい反応をしてくれるんだろうか、とレンの心は喜びで溢れた
「‥N…好き」
もっともっとして欲しくて抱き返せば、Nがくぐもった声をあげる
「ん…レン‥?どうしたの?寝れない?」
寝ぼけてるような声と目でレンを見ながらNは言う
「ごめんね、起こしちゃって‥少し目が覚めただけ」
「そう。おいで」
そう言って更に抱き寄せるNに「もう来てるよ」と笑う
「ん?…うん、そうだね」
と額にキス
「好きだよ、レン」
「うん、私も好き」
さっき何度も繰り返したのがばれたかな、なんて思いながらNを抱きしめるレン
二人だと一つの布団を分け合ってるのに凄く暖かく感じる
眠りから一時的に覚醒しただけのNは再び寝息を立てはじめた
Nの呼吸、体温
すべてがもう一度レンを眠りへと誘って
レンは黙ってそれに身を任せた
次に目覚ましが鳴って起きた時には
きっと
起こされた事なんて忘れてる
おはようまではもう少し‥
END
+++++++++++++++++++
【あとがき】
フリーリク企画のイチャイチャ夢があまりにも不発だったので、短編でリベンジ
難しい事には挑戦せずにひたすら甘くだけを目指しました
今回イチャイチャ度は普通かもしれませんが、砂糖はいつもより多めなつもりです
イチャイチャ度も、不自然じゃない事考えれば…うん。前回より満足出来る出来具合です
フリーリク下さった方にリベンジとして捧げます(__)
これも不発だったらすいません(__)
煉夜には限界みたいです…orz
2010/11/3