まだ言えない
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『さよなら』を告げた後
僕はゼクロムの背中に飛び乗った
レンが何か言いたそうに唇を動かしたけど、僕はそれに気づかないふりをしたんだ
‥だって…ー
ゼクロムがゆっくりと翼をはばたかせながら小さく鳴いた
その声に思わず僕は苦笑する
「良かったのか‥って、どうしてそんな事?」
心の中を見透かされたような問いに素直には答えないでいると、ゼクロムは大きな瞳を一度だけこちらに向けて僕を見た
「‥分かってるよ…レンといたら…きっと今までとは違う世界が見えただろうね‥」
だったら
ゼクロムがそう続けようとしたのを遮って首を振る
「でもそれじゃダメなんだ」
僕が僕なりのけじめをつける為には、もう一度僕が世界を知らなければならない
そうでなければ意味がない
彼女には届かない
「戦った時の事を覚えてるかい?レンのポケモン達はみんな彼女と離れたくないって言ってた」
石となって事を見守っていたゼクロムの片割れでさえ、あんなにも…
「解るかい?ゼクロム、僕はこれからレンと対等になる為の旅に出るんだよ」
ゼクロムは再度視線をよこすと、大きく鳴いて加速した
思わず落ちそうになる僕を見て、口の端が上がったような気もする
本当は
少しだけ
君に引き止めて欲しいと思ってた
信頼出来るポケモン
信頼出来る仲間
沢山の絆に囲まれた君の
その隣に僕がいれたら‥って
でも
それはまだ先の話
僕が本当にポケモンの心を理解して
ポケモン達と真にトモダチになったら
レン
君に会いに行く
その時僕は
さっき聞けなかった言葉を君に言うよ
きっと君は二つ返事で頷いてくれると信じてる
いつも
難しい顔ばかりさせてごめん
今度は
君がポケモン達に見せるような笑顔、僕が引き出してみせるから
だから
今はまだ、言えない
一緒に行こう なんて
END
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【あとがき】
初ポケモン二次創作にドキドキ
ちょっともうNが何言ってたか忘れかけてる鶏頭←
ほんのり、のんびり、甘々なテイストを目指してやっていきたいと思います
生暖かい目で見守ってやって下さい(__)
何かBBSにいただけたら嬉しいです
2010/10/1
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