先生を独り占め。
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「13号先生。」
「は、はい…。」
13号は1人の生徒からじっと見つめられる。
彼女の目を見る事は出来ない。
何故かって?
それは、彼女が見るからに怒っているからだ。
名字名前は雄英高校の生徒であり、13号の恋人でもある。
家に着いたら腕を組んでる彼女がいて、13号が持ち帰ってきた2つの紙袋を直ぐ様没収した。
中身は勿論、大量のチョコレート。
「えーと、名前さん。これは皆義理ですし、そんなに怒らなくても…。」
「こういうちっちゃなやつならそうですけど!これは?」
名前が手にしたのはお洒落な箱に入ったチョコレート。
「あ、それはMt.レディさんからです。」
「これは?」
次に手にしたのはハートが大きく描かれている箱。
「ミッドナイト先輩からですね。」
「大きな荷物も届いてましたけど、これは?」
「マンダレイさん…。プッシーキャッツの皆さんからですね。」
ぽりぽり、と頬を掻きながら言う13号に後ろから抱きつく名前。
「何で女の人ばっかりなんですか!」
「バレンタインは女の子が大好きなイベントですからね、皆さん気を遣ってくれて余り物を…。」
「余り物じゃなくて本命の子もいますよ絶対!先生が沢山の人に慕われてるのは嬉しいけど、でも。」
ぐす、と半べそをかきながら13号の背中にぐりぐりと顔を押し付ける名前に、13号は言う。
「名前さん。」
いつもの穏やかな優しい声で呼ばれ、ピクリと反応する名前。
温かい背中は離れ、代わりに後ろを振り向く13号が名前の肩を掴んで見つめ合う形になる。
「あ…。」
恥ずかしさから、目を逸らす名前に13号は優しく言う。
「僕は立場上、生徒や同僚からの贈り物を拒む事は出来ません。それで貴女を傷つけてしまうのは、本当に申し訳ないです。」
「はい…。」
「けれど、」
「きゃあっ!?」
13号は名前をひょいっ、とお姫様抱っこの形で抱え、キッチンへと向かう。
「せ、先生!重いですって、離して!」
冷蔵庫の前で立ち止まる13号は名前を降ろす。
扉を開けると、お皿の上に並んでいるガトーショコラがあった。
「僕の本命チョコを渡すのは、名前さんだけです。」
「え、これって…。」
「僕、普段あんまり料理しないから…。初めて作ってみたんです。美味しくなかったらすみません。」
笑いながら言う13号に正面から抱きつく名前。
わっ、と驚きながらもしっかりと背中に手を回してくれる13号にキスをする。
「なっ、!?」
「ありがとうございます先生!!」
「ど、どういたしまして。でも、こういう事するのはちゃんと卒業してからですよ。」
「えー!先生のケチ!」
笑い合う2人は揃ってリビングに行きもう一度チョコレートを眺める。
「わ、このチョコ可愛い〜!」
「色んなのがありますね。ひとりじゃ食べきれないですし、名前さんも食べてくださいな。」
「はーい!あ、ミッドナイト先生からのメッセージカードですよ。」
「本当だ。何だろう?」
中身を見ると丁寧な先輩の文字。
『13号、これ食べた勢いで襲っちゃいな。ぐだぐだしてないで青い話聞かせなさいよ❤』
13号は顔を真っ赤にしながら紙を丸める。
キッチンにあるゴミ箱にミッドナイトからのメッセージカードを捨てに行き、戻ってくるともぐもぐとチョコレートを食べている名前の姿があった。
「どうしたんですか?」
「いえいえ、何にも!」
「?ん、先生。これ何か不思議な味が…。」
「え?」
名前の手元を見てみると、ミッドナイトからのお酒が入ったチョコレート、ウイスキーボンボン。
「あーっ!名前さん、それストップ!」
「あ、まだ食べたいのにー!」
「これは大人になってからです!体調は?大丈夫です?ほら、横になってください。」
仰向けに寝転ぶ名前の顔を心配そうに覗き込む13号。
そんな彼女の襟を引っ張り、再び口付けをする
名前。
「…ッ!いけません、ってば。」
「あは、先生真っ赤。」
「…少し休んだら、今日はお開きですよ?」
「はーい!」
「布団取ってくるのでゆっくりテレビでも見ててください。」
ぱたん、と閉まる扉。
13号は頭を抱えて、しゃがみ込んだ。
「襲うどころか、襲われてしまいましたよ。先輩…。」
頬を赤く染めながらため息をつく。
そんな13号が戻るのをうきうきと楽しみに待つ名前なのだった。
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