星空の下で
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夜更けの雄英。職員棟の屋上。
風に揺れるフェンス越しに、街の灯りが静かに瞬いていた。
「ミッドナイト、どうしたんです?
こんな時間に呼び出すなんて珍しいですね」
宇宙服のヘルメットを外した13号が言うと、ベンチに座っているミッドナイトがこちらに気付いた。
「あ、きたきた!こっちきて13号」
13号を手招きし、自分が座っているベンチの隣をべしべしと叩く。
言われるがまま隣に着席した13号はミッドナイトの様子を見て驚いていた。
「えぇ!こんなに寒いのに外で飲んでたんですか?」
「良いじゃない、今日は飲みたい気分なのよ。貴方も飲む?」
「いやいや、僕は遠慮しておきます。」
明日も仕事ですから、とさらりと流す13号に口を尖らせるミッドナイト。
宇宙服コスチュームのほわほわした生地が気持ち良いのか、13号の肩にもたれかかった。
「わ、重いですよ…!」
「あら、レディーに向かって失礼ね!…今日はヘルメット取ってるの?」
「はい、暗くて見えにくいですからね。それに、こっちの方がよく星が見えるんです」
いつもはヘルメットを被って表情が分からない彼女の素顔を知る人物は数少ない。
身長も高く、整った顔立ち。
優しさが溢れる口調。
おっとりとした性格。
おまけに僕っ子ときたものだから、
世の男達を魅了するには十分すぎるだろう。
「星ね、綺麗よね〜」
星空を見上げる2人。
いつもなら先に酔って、混ぜ合わせたまずいカクテルを飲ませにくる癖に、今日は何だか大人しい。
「ミッドナイト、何かあったんですか?」
「んー、当ててみて?」
「えー…校長に怒られた、とかですか?」
一瞬面倒くさそうな顔をしたが、すぐに回答する13号。
「ぶー」
「欲しいお酒がなかった!」
「ぶっぶー」
「まさか、恋愛のお話ですか…?」
13号の回答にコクリと頷くミッドナイト。
静かな声で話し始める。
「私今まで失恋したことなかったのよねー」
「まぁ、ミッドナイトは綺麗ですからね」
「ふふっ、褒めても何も出ないわよ。ねー13号。何で貴方男じゃないのよ。」
「何でと言われましても…。」
もたれかかってきているミッドナイトの肩を慰めるようにぽんぽんと優しく叩く13号。
そんな優しさに甘え、ミッドナイトは13号の腕に抱きついた。
「寒い、鼻水出てきたわ。」
「ちょっ、と先輩!僕のコスチュームで鼻かまないでくださ…っ!」
慌ててミッドナイトの方を向いた13号の唇に柔らかく、あたたかいものが触れた。
驚いた13号は立ち上がり、ミッドナイトから思わず距離をとる。
「何て事するんですか!」
「あっはっは!顔真っ赤!本当可愛いわ〜」
「冗談でこんな事しちゃだめですよ!こういうのは好きな人としないと、」
赤面して必死に訴える13号を見て、ミッドナイトは落ち着いた声で想いを伝えていく。
「…私、貴方のこと好きよ」
「いや、そういう事じゃなくて、」
「貴方以上の人が見つからないのよ。私、貴方の恋人になりたい。性別なんて、関係ないわ。」
ミッドナイトの視線は、真剣で。
13号も思わずミッドナイトを見つめてしまう。
いつになく真剣なミッドナイトに、黙り込む13号。
自分は後輩で、教員同士。ましてや同性だ。
戸惑ってしまうのも仕方ない。
沈黙を破ったのは、ミッドナイトだった。
「…ごめんなさい、ちょっと飲みすぎたわ。また今度会いましょう。」
「先輩…!」
この場を後にしようとするミッドナイトを13号が腕を掴んで引き止める。
夜風が吹き、ミッドナイトの髪が頬にかかった。
13号は、心臓の音が聞かれてしまいそうで、思わず息を整えた。
「あの、僕は恋愛経験そんなにありませんし、先輩みたいに綺麗ではないので、本当に、その、なんと言うか…」
言い淀む13号をじっと見つめるミッドナイト。
自分を卑下する所は昔から変わっていない。
静かに、彼女の言葉に耳を傾ける。
「…僕は、先輩の悲しむ顔を見るのが嫌です。」
「えぇ」
「先輩の力になりたい。」
「えぇ」
「…先輩が望む関係になれるか分からないけど、僕で良ければ、その、よろしくお願いします」
震える13号の声。
一瞬の沈黙のあと、ミッドナイトは優しく笑った。
「本当、堅いわね。そういう所も大好きだけど」
ミッドナイトは13号の頬に手を添えて、見つめ合う。
次の瞬間、距離は消えた。
唇が触れ合うのは一瞬なのに、時間が止まったみたいだった。
深くは踏み込まない。
けれど、もう戻れないと分かるくらいには、確かで。
「亜南」
呼ばれ慣れない名前に一瞬肩が跳ねた。
顔が再び、一気に熱くなる。
「ふふっ、」
13号の頬をつんつんと突いて遊ぶミッドナイト。普段通りの彼女を見て、安心した様子の13号。
「これからもよろしくね?」
「はい!先輩!」
ミッドナイトは13号の手をとり、屋上を後にした。
今夜は寝かせないわよー!というミッドナイトの言葉に頬を赤らめつつも、その手をぎゅっと握り返した13号だった。
風に揺れるフェンス越しに、街の灯りが静かに瞬いていた。
「ミッドナイト、どうしたんです?
こんな時間に呼び出すなんて珍しいですね」
宇宙服のヘルメットを外した13号が言うと、ベンチに座っているミッドナイトがこちらに気付いた。
「あ、きたきた!こっちきて13号」
13号を手招きし、自分が座っているベンチの隣をべしべしと叩く。
言われるがまま隣に着席した13号はミッドナイトの様子を見て驚いていた。
「えぇ!こんなに寒いのに外で飲んでたんですか?」
「良いじゃない、今日は飲みたい気分なのよ。貴方も飲む?」
「いやいや、僕は遠慮しておきます。」
明日も仕事ですから、とさらりと流す13号に口を尖らせるミッドナイト。
宇宙服コスチュームのほわほわした生地が気持ち良いのか、13号の肩にもたれかかった。
「わ、重いですよ…!」
「あら、レディーに向かって失礼ね!…今日はヘルメット取ってるの?」
「はい、暗くて見えにくいですからね。それに、こっちの方がよく星が見えるんです」
いつもはヘルメットを被って表情が分からない彼女の素顔を知る人物は数少ない。
身長も高く、整った顔立ち。
優しさが溢れる口調。
おっとりとした性格。
おまけに僕っ子ときたものだから、
世の男達を魅了するには十分すぎるだろう。
「星ね、綺麗よね〜」
星空を見上げる2人。
いつもなら先に酔って、混ぜ合わせたまずいカクテルを飲ませにくる癖に、今日は何だか大人しい。
「ミッドナイト、何かあったんですか?」
「んー、当ててみて?」
「えー…校長に怒られた、とかですか?」
一瞬面倒くさそうな顔をしたが、すぐに回答する13号。
「ぶー」
「欲しいお酒がなかった!」
「ぶっぶー」
「まさか、恋愛のお話ですか…?」
13号の回答にコクリと頷くミッドナイト。
静かな声で話し始める。
「私今まで失恋したことなかったのよねー」
「まぁ、ミッドナイトは綺麗ですからね」
「ふふっ、褒めても何も出ないわよ。ねー13号。何で貴方男じゃないのよ。」
「何でと言われましても…。」
もたれかかってきているミッドナイトの肩を慰めるようにぽんぽんと優しく叩く13号。
そんな優しさに甘え、ミッドナイトは13号の腕に抱きついた。
「寒い、鼻水出てきたわ。」
「ちょっ、と先輩!僕のコスチュームで鼻かまないでくださ…っ!」
慌ててミッドナイトの方を向いた13号の唇に柔らかく、あたたかいものが触れた。
驚いた13号は立ち上がり、ミッドナイトから思わず距離をとる。
「何て事するんですか!」
「あっはっは!顔真っ赤!本当可愛いわ〜」
「冗談でこんな事しちゃだめですよ!こういうのは好きな人としないと、」
赤面して必死に訴える13号を見て、ミッドナイトは落ち着いた声で想いを伝えていく。
「…私、貴方のこと好きよ」
「いや、そういう事じゃなくて、」
「貴方以上の人が見つからないのよ。私、貴方の恋人になりたい。性別なんて、関係ないわ。」
ミッドナイトの視線は、真剣で。
13号も思わずミッドナイトを見つめてしまう。
いつになく真剣なミッドナイトに、黙り込む13号。
自分は後輩で、教員同士。ましてや同性だ。
戸惑ってしまうのも仕方ない。
沈黙を破ったのは、ミッドナイトだった。
「…ごめんなさい、ちょっと飲みすぎたわ。また今度会いましょう。」
「先輩…!」
この場を後にしようとするミッドナイトを13号が腕を掴んで引き止める。
夜風が吹き、ミッドナイトの髪が頬にかかった。
13号は、心臓の音が聞かれてしまいそうで、思わず息を整えた。
「あの、僕は恋愛経験そんなにありませんし、先輩みたいに綺麗ではないので、本当に、その、なんと言うか…」
言い淀む13号をじっと見つめるミッドナイト。
自分を卑下する所は昔から変わっていない。
静かに、彼女の言葉に耳を傾ける。
「…僕は、先輩の悲しむ顔を見るのが嫌です。」
「えぇ」
「先輩の力になりたい。」
「えぇ」
「…先輩が望む関係になれるか分からないけど、僕で良ければ、その、よろしくお願いします」
震える13号の声。
一瞬の沈黙のあと、ミッドナイトは優しく笑った。
「本当、堅いわね。そういう所も大好きだけど」
ミッドナイトは13号の頬に手を添えて、見つめ合う。
次の瞬間、距離は消えた。
唇が触れ合うのは一瞬なのに、時間が止まったみたいだった。
深くは踏み込まない。
けれど、もう戻れないと分かるくらいには、確かで。
「亜南」
呼ばれ慣れない名前に一瞬肩が跳ねた。
顔が再び、一気に熱くなる。
「ふふっ、」
13号の頬をつんつんと突いて遊ぶミッドナイト。普段通りの彼女を見て、安心した様子の13号。
「これからもよろしくね?」
「はい!先輩!」
ミッドナイトは13号の手をとり、屋上を後にした。
今夜は寝かせないわよー!というミッドナイトの言葉に頬を赤らめつつも、その手をぎゅっと握り返した13号だった。
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