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私は勇者の村と名高いことで知られるグラン村に生まれたクレリア。この村からは魔王討伐の際勇者、又は勇者一行を多く排出している。私の父親は元勇者、母親は父の勇者一行の僧侶であった。
その二人のあいだに生まれた私は、次の勇者一行に選ばれると期待されていた。
私には、生まれながらにして、魔力が十分にあり、魔術も完璧、武術もそこそこ出来る体だった。
だが、私には一つ足りない技術があった。それは「剣術」だった。『例え魔法使いや僧侶などの後方支援系の役目に選ばれたとしても、接近されたときに対応できるようにしておかないとならない。武術が出来ても相手が装備をしていては敵わない。そのため、ある程度は剣術が出来ておかないとならない』と母に言われた。私は親に失望されないためにも、一人で森に行き、剣術の鍛練をしていた。
そんなある日の事だった。いつも通り森に行き鍛練をしていたら、突然雷が落ちるほどの大雨が降ってきてたのである。私は雨が降ってきたときのために避難する洞窟へ急いだ。その後も雨は止むことなく降り続いた。これは帰れそうにないと私は思ったが、一日なら親にも心配されないだろうと洞窟で一夜を過ごすことにした。
寝ている頃であった。大きな音がしたのは。その大きな音で飛び起きると、洞窟の入り口が塞がっていたのだ。土砂崩れが起きたらしい。魔法を使い土砂を退けることを試みたが、あまりにも積もっている土砂の量が多く、脱出することは敵わなかった。
それを悟ったとき、私はとても心細くなった。洞窟に避難せず家に帰ればよかった、剣術の鍛練なんてしに来なかったらよかったと思った。そのとき、後ろから話しかけられたのである。
『どうしたお嬢ちゃん?こんなとこで蹲って、あぁ、閉じ込められちまったのか』
気配を感じさせなかった接近に私は危険を感じ飛び退いた
クレ「誰…ですか?」
『おお、警戒させちまったか、俺には名前は無ぇ、魔物だからな』
私は魔物という言葉を聞いて剣を構えた。私の見立てでは、目の前の魔物は数百年、もしかしたら数千年も生きている可能性のあるとてつもなく強い魔物だと感じた。
『更にに警戒するなって、俺は「夢魔」だ。人間に手を出したことはない。何十年いや下手したら何百年も人と会ってねぇんだ、だからそんな警戒するな』
私は彼の言葉に嘘はないと判断し剣を下ろした。
クレ「今、あなたは洞窟の奥の方から出てきましたが貴方はここに住んでいるのですか?」
『あー…この洞窟な、俺の隠れ家と繋がっててだな、長い間気配を感じたもんだから見に来たって訳だ。流石に半日も気配を感じてたら見に来るだろうよ』
クレ「それは…すみません。大雨が降ったもので雨宿りさせていただいてました。その後も全く降り止まずそのまま一晩過ごそうと思い、使わせていただいていました。」
『あぁ、別に良いんだよ。討伐しに来たって言われたら相手しねぇといけねぇけどなお嬢ちゃんにその気は無えだろ?』
クレ「貴方が手出しをしてこない限りは無いですよ。」
『ま、そんなことはいいとして、だ。最近、話し相手がいなくてだな、俺の隠れ家に案内するから雨が止むまで話し相手になってくれねぇか?森に来てたってことは何かお困りの事もあるんだろ?』
クレ「…実は私はグレン村の出身なのですが、魔術、体術は出来るのに剣術がどうしても上手くならなくて…両親がどちらも勇者一行だったので私が次の魔王討伐のメンバー選出の時に失望させないためにも剣術をどうにかして出来るようにしてるんです。」
『へぇーそうなのか、じゃあその話を俺の隠れ家でしようじゃないか剣術だったら俺も力になれそうだしな』
クレ「本当ですか!?両親には相談しにくくて猫の手でも借りたいなーと思っているとこだったんです」
『そうかそうか、じゃあ俺の隠れ家に行くとしようかね』
私は名も無い魔物についていくことにした
その二人のあいだに生まれた私は、次の勇者一行に選ばれると期待されていた。
私には、生まれながらにして、魔力が十分にあり、魔術も完璧、武術もそこそこ出来る体だった。
だが、私には一つ足りない技術があった。それは「剣術」だった。『例え魔法使いや僧侶などの後方支援系の役目に選ばれたとしても、接近されたときに対応できるようにしておかないとならない。武術が出来ても相手が装備をしていては敵わない。そのため、ある程度は剣術が出来ておかないとならない』と母に言われた。私は親に失望されないためにも、一人で森に行き、剣術の鍛練をしていた。
そんなある日の事だった。いつも通り森に行き鍛練をしていたら、突然雷が落ちるほどの大雨が降ってきてたのである。私は雨が降ってきたときのために避難する洞窟へ急いだ。その後も雨は止むことなく降り続いた。これは帰れそうにないと私は思ったが、一日なら親にも心配されないだろうと洞窟で一夜を過ごすことにした。
寝ている頃であった。大きな音がしたのは。その大きな音で飛び起きると、洞窟の入り口が塞がっていたのだ。土砂崩れが起きたらしい。魔法を使い土砂を退けることを試みたが、あまりにも積もっている土砂の量が多く、脱出することは敵わなかった。
それを悟ったとき、私はとても心細くなった。洞窟に避難せず家に帰ればよかった、剣術の鍛練なんてしに来なかったらよかったと思った。そのとき、後ろから話しかけられたのである。
『どうしたお嬢ちゃん?こんなとこで蹲って、あぁ、閉じ込められちまったのか』
気配を感じさせなかった接近に私は危険を感じ飛び退いた
クレ「誰…ですか?」
『おお、警戒させちまったか、俺には名前は無ぇ、魔物だからな』
私は魔物という言葉を聞いて剣を構えた。私の見立てでは、目の前の魔物は数百年、もしかしたら数千年も生きている可能性のあるとてつもなく強い魔物だと感じた。
『更にに警戒するなって、俺は「夢魔」だ。人間に手を出したことはない。何十年いや下手したら何百年も人と会ってねぇんだ、だからそんな警戒するな』
私は彼の言葉に嘘はないと判断し剣を下ろした。
クレ「今、あなたは洞窟の奥の方から出てきましたが貴方はここに住んでいるのですか?」
『あー…この洞窟な、俺の隠れ家と繋がっててだな、長い間気配を感じたもんだから見に来たって訳だ。流石に半日も気配を感じてたら見に来るだろうよ』
クレ「それは…すみません。大雨が降ったもので雨宿りさせていただいてました。その後も全く降り止まずそのまま一晩過ごそうと思い、使わせていただいていました。」
『あぁ、別に良いんだよ。討伐しに来たって言われたら相手しねぇといけねぇけどなお嬢ちゃんにその気は無えだろ?』
クレ「貴方が手出しをしてこない限りは無いですよ。」
『ま、そんなことはいいとして、だ。最近、話し相手がいなくてだな、俺の隠れ家に案内するから雨が止むまで話し相手になってくれねぇか?森に来てたってことは何かお困りの事もあるんだろ?』
クレ「…実は私はグレン村の出身なのですが、魔術、体術は出来るのに剣術がどうしても上手くならなくて…両親がどちらも勇者一行だったので私が次の魔王討伐のメンバー選出の時に失望させないためにも剣術をどうにかして出来るようにしてるんです。」
『へぇーそうなのか、じゃあその話を俺の隠れ家でしようじゃないか剣術だったら俺も力になれそうだしな』
クレ「本当ですか!?両親には相談しにくくて猫の手でも借りたいなーと思っているとこだったんです」
『そうかそうか、じゃあ俺の隠れ家に行くとしようかね』
私は名も無い魔物についていくことにした
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