設定しない場合の主人公の名前は、ブラウニーとなります。
001〜050
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魔法薬学の授業が終わると、ブラウニーは生徒たちに時折声をかけながら彼らを見送り、それから研究室に戻った。
「今週もお疲れさまでした」
「ご苦労」
彼女は、先に研究室に戻っていたスネイプに声を掛け、授業中に使用した毒ツルヘビの皮と二角獣の角の粉末の入ったそれぞれの保存容器を棚に戻す。
それから、棚に並ぶ瓶を持ち上げたり、前後に並んでいる瓶を横にどけたりして、不足している材料がないか確認をしながら、スネイプに話しかける。
「…あ。そういえば今日の飲み会、中止になったって聞きました?」
「ああ」
「フリットウィック先生が風邪で、ハグリッドも急用で不在とか」
「そうらしいな」
ブラウニーは、ランタンの灯りを遮った彼の影の中で振り返った。
彼女の位置からは彼の表情がよく見えなかったが、その手先の動きから、手持ち無沙汰な様子を見て取れた。
「ふふ。どうしたんですか」
スネイプは即座には応えず、作業台に沿うようにしてゆっくり歩き出したかと思うと、またすぐに足を止めて言う。
「今宵の予定がなくなったのであれば、我が輩の部屋に来ないかと…そう考えていたところだ」
ブラウニーは微笑んだまま、彼の横顔を見ていた。
「はい。そうしようかなと、私も考えてました」
「そうか。それは良かった」
「あ…だけど、すみません。来週以降の授業で使う材料が足りるか、まだ確認ができてないんです。それだけやってからに…」
「いや、それは良い」
「え、でも…」
「週明けに、我が輩が確認しよう」
「いえ、いいですって!私がやります」
「ブラウニー…!」
有無を言わせぬ雰囲気のスネイプに、ブラウニーは口を噤んだ。
彼は自分でも思いの外大きな声が出たことに気が付き、それを誤魔化すように咳払いをした。
「…来週使用する分は足りている。確認済みだ。それ以降の分に関しては、今日でなくとも構わない」
「さすが…早い、ですね…ありがとうございます。もしかして…私がそうするだろうと見越して…?」
スネイプから返答はなかったが、彼女はそれを肯定と捉え、一人微笑んだ。
しかし、そのうちに、ブラウニーは彼のどこか不満そうにも見える表情に気が付き、そっと彼の背後に近づいていった。
彼女は彼の大きな背中をじっと見て、それからその後ろ姿に抱きついた。
「せっかくの夜ですもんね。久しぶり…だし…」
スネイプが静かに深呼吸をしたのが、ブラウニーにも伝わった。
「あまり気が進まないのなら…そう言ってくれて構わない。無理してするものではない」
「ち、違いますよ…!あ、いや、まあ…確かに前回のあとは腰が痛くて、あのときは断っちゃいましたけど…で、でもっ、したくないとか、そんなわけじゃなくてですね…!」
彼女の言葉に、スネイプが振り向いた。
ブラウニーは彼にじっと見つめられ、今にも完全に俯いてしまいそうだ。
「し、したいなあって思っても、ちょうど生理の期間だったりとか…生理が終わったと思ったら、試験の準備でそれどころじゃなかったりとか…私もいろいろ…」
「ほう…」
スネイプの指先が彼女の顎を支えると、二人の視線が必然的に重なり合う。
ブラウニーは瞬間的に顔が熱くなるのを感じた。
「次回からは、ブラウニーから誘ってほしいものだな」
スネイプは口角を上げながらそう言って、彼女の唇を奪った。
彼の温かい舌が、同じ温度を求め、彼女の唇の隙間に割って入る。
彼のローブを掴んでいた彼女の手元から、力が抜けていく。
スネイプが彼女の腰に手を回しているせいで、ブラウニーは動けず、息継ぎがやっとの様子だった。
「はぁっ、あ…の……!」
スネイプの胸元に押し当てている彼女の手は心許ないものだったが、彼は幾分荒い呼吸で彼女の言葉の続きを待った。
「これ以上は…その、ここでは…」
「しかし、夜まで、ブラウニーの体が我が輩を求め続けるよう覚えさせておかねばなるまい」
彼の右手が、彼女のスカートを捲り、下着の輪郭に触れた。
ブラウニーは両手で彼の腕を止めようとするが、うまく力が入れられないでいた。
そうしているうちに、彼の指先が下着の上から湿り気を感じ取る。
「ほう…キスだけで、こんなに」
スネイプは微笑むと、先ほどとは打って変わってゆっくりと、唇を重ねるだけのキスをした。
「…もう少し可愛がっておこうかと思ったが」
ブラウニーは顔を左右にぶんぶんと振って言う。
スネイプが満足そうに、彼女の額にキスをする。
「続きは夜に。…良いな?」