設定しない場合の主人公の名前は、ブラウニーとなります。
001〜050
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午後の1コマ目に授業がなかったスネイプとブラウニーは、昼食後、食堂を出て廊下を歩いていた。
ブラウニーは、スネイプの顔を覗き込む。
「気になってたんですけど、その充血した目…もしかして、夜更かししました?」
興味津々という様子で、ブラウニーがスネイプに尋ねた。
スネイプは流し目でため息をついた。
「愚かな生徒と名実ともに救いようのないゴーストが、それぞれいろいろやらかしてくれたものでな」
それからスネイプはブラウニーの耳元に近づいて、声量を落として言った。
「…君に寝かせてもらえなかったという理由だったら大歓迎なのだが」
「またそういうことを…!」
「先に戻っているぞ」
スネイプはにやりと笑ったまま、教室のある方向へと歩いていった。
ブラウニーは、ローブをはためかせながら去っていく彼の後ろ姿を見てから、自身の用事を済ませるため、廊下の角を曲がった。
しばらくしてから、用事を済ませたブラウニーが教室に戻ると、教室内にスネイプの姿はなく、隣接する研究室のドアが半開きになっていた。
研究室からも物音は聞こえない。
ブラウニーは無意識のうちに足音を立てないようにして研究室のドアに近付いた。
手をかけてそっとドアを引くと、そこにはスネイプが机に突っ伏す姿が見えた。
目の前の珍しい光景に驚いたブラウニーは、自身の腕時計を見て、次の授業までまだ時間があることを確かめ、彼をそのままそっと寝かせておいてあげようと考えた。
しかし、その一方で、ふと彼の寝顔を見たい衝動に駆られてしまった。
ブラウニーは、勝手を知っている研究室内の軋む床を避けながら、スネイプの脇まで慎重に歩いた。
顔にかかる髪の毛で、彼の顔はよく見えない。
寝息が僅かに聞こえてくる。
彼女は中腰のまましばらく悩んだが、結局衝動には抗えず、彼の髪の毛の束をそっと掴んで、耳に掛けることにした。
短めのまつ毛がきれいに整列しているのが見える。
ブラウニーは微笑んで、スネイプの頬にキスを落とす。
彼女が顔を離す間際に、もう一度彼の瞼を見ると、先ほどまでと異なり、瞼がぴくりと動くのを見た。
彼女がはっとしたとき、スネイプがぼんやりと目を覚ました。
スネイプが瞬きを二度する間、ブラウニーは身動きを取ることを忘れたままでいた。
彼の焦点が合うと、同時に状況も読めたようで、片側の口角が上がった。
「何をしていた」
ようやくブラウニーは中腰の状態を解いた。
「いやっ、これはその…お昼寝姿が珍しくてですね…」
「ほう?」
彼は背もたれのない椅子に座ったまま、くるりと向きを変え、ブラウニーに体の正面を向けた。
「寝顔を少しだけ…」
「…見ていたと?」
「…はい」
「見ていただけにしては、ずいぶん顔が近かったようだが?」
スネイプは口角を上げたまま、彼女の手を取り、自分の脚と脚の間に彼女を立たせた。
彼は時計を見て言う。
「次の授業まで、時間があるようだ」
そう言いながら彼の手元は、ブラウニーのスカートとローブを少しずつたくし上げていた。
「ちょ、っと…あの!」
ブラウニーはスカートを抑えながら、咄嗟に半開きになったままの研究室のドアを見た。
スネイプも彼女の視線の先を目で追うと、杖を取り出し、ドアに向かって一振りした。
研究室にドアが閉まる音が響く。
「違うんです…!いや、違わないんですけど…でもそうじゃなくて…!」
スネイプは彼女のスカートを膝あたりまでたくし上げたまま、脚を広げさせた。
その脚の間に自分の脚を入れて、彼女を腰掛けさせる。
スネイプの脚に跨る形となったブラウニーは、恥ずかしさのあまり立ちあがろうとするが、彼は彼女の腰に手を掛けて離さなかった。
彼の手が、彼女の腿をスカートの上からやさしく掴んだ。
それからスネイプは、ブラウニーの唇に触れるか触れないかという距離まで顔を近づけたが、何か思い留まったようにゆっくりと顔を離した。
そして彼女の顔を見つめて、意地悪く笑って言った。
「…物欲しそうな表情だな」
「そんなこと…!」
ブラウニーの頬を撫でた指先が首筋を撫で、さらにブラウスのボタンを一つ外した。
それからブラウスの襟ぐりを広げると、鎖骨下の彼女の白い肌が覗く。
「楽しみは夜に取っておこうかと思ったが、そんな表情をされるとは…我輩はどうしたらよいかね」
「な…何もしないでいいんです!むしろお昼寝の邪魔をしてしまったので…次の授業まで寝ていてもらってもいいくらいで」
「この状態では、寝ようにも寝られまい」
「だから下りますってば…!」
再び膝の上から下りようとするブラウニーを、彼はやはり離さなかった。
彼女の腰に手を回して、ブラウスから覗く肌に自身の顔を寄せるようにして抱き締めた。
「…あと少しでいい。このままでいさせてくれ。寝るよりも気が休まる」
ブラウニーは、甘えるようなスネイプの言葉に驚きつつも、ゆっくりと彼の背中に手を回した。
スネイプは彼女の纏う匂いを確かめるように、大きく深呼吸をした。
それからしばらくして、そっと抱擁を解くと、スネイプは言った。
「授業がなかったら、このままベッドへ行きたいところだ」
ブラウニーは困ったように微笑んだ。
「今度また、キスで起こしてくれるかね」
「『また』って…!」
「なかなか幸せなものだ」
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