英雄
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「いらっしゃーい!」
「お邪魔しま…夜空先輩!そ、その格好!」
今日はお付き合いをして3ヶ月の夜空先輩のお家に初めてお邪魔することになった。しかし、扉を開けた先には、予想だにしない服装をしている夜空先輩がいた。
「あ、これ?変?」
「いえ!変というわけではなくですね!その、」
「?」
肌が出ている部分が、多くないか!?ぴったりとしたタンクトップに、これまたぴったりとしたショートパンツ。腕も脚も全部見えている。このようなけしからんことを考えてはいけないとは思うが、体のラインというものがはっきりと分かる。女子の服というのはどれもこういうものなのだろうか。恋愛経験もなく、女子の友人と遊ぶこともない僕には全く未知のジャンルなのだが、僕的には、肌が出ている部分が多く、目のやり場に困る。
「寒くは、無いのですか?」
「家の中だから大丈夫だよー!楽だし!」
「そ、そういうものなんですね!」
「ん?もしかして天哉、ドキドキしちゃったかな?」
いたずらっ子のような顔をして下から僕の顔を覗き込む夜空先輩に不意打ちで心を奪われた。ドキドキと心臓がうるさい。
「も、もう!夜空先輩は!そうやって俺をからかって!」
「ごめんごめん、天哉可愛いんだもん。とりあえずさ、私の部屋、行こ?」
手を引かれて階段を上がる。ここでいつも夜空先輩が生活しているのだと思うと、壁ですら愛しく思えてしまう。
「ここが私の部屋でーす!」
「失礼します!」
なんだこの可愛らしい部屋は。それに夜空先輩の匂いでいっぱいで、頭がクラクラして来る。ここはなんだ!?楽園か!?女子らしい色の多い部屋の装飾達が、ここが女子の、そして愛しい夜空先輩の部屋であるということを自覚させて来る。
「コーヒー飲む?」
「は、はい!お構いなく!」
「ふふっ、別に正座じゃなくていいよ天哉。」
「いえ!人様の家なので!あ、ご両親にご挨拶をするのを忘れてました!」
「ああ、うち両親今旅行中だからね、この家誰もいないのよ。」
「なっ!」
こ、これは!小説で読んだことがあるぞ!両親がいない家で2人きりの男女が…い、いや、いかんいかん!自宅に招いてくださった夜空先輩の厚意を踏みにじるような妄想はいかん!やめるんだ自分!
「何一人で百面相してるの天哉。はい、コーヒー。ブラックかな?」
「は、はい!あ、熱っ!」
「そんな勢いよく飲むからもー。火傷したんじゃない?舌、見してみ?」
言われた通りに舌を出すと、舌を舐められた。そのまま深い、大人の方のキス。今まで軽いキスをしたことは何度かあったが、こんなに深く、いやらしいキスは初めてだ。
「!!!!!!!!!!?????」
「ん、んちゅ。ふぁっ。火傷してないね。良かった。」
「夜空先輩…!」
「ありゃ?」
今のキスで完全に自身が反応してしまった。夜空先輩に気づかれてしまい、恥ずかしくて顔を見ることが出来ない。
「硬くなっちゃったね。」
「あ、ちょ、夜空先…ぱ…、やめ…」
服の上からクリクリと弄られ、痛いくらいに反応してしまう。そんなところを他人に触られるのも初めてで、僕はどうしたらいいか分からない。
「天哉、こういう事したことないよね?」
「こういう…事?」
「ふふ、女の子とえっちな事、したことある?」
「な、っあ、ないで…す。」
「じゃあ私が初めてだね。」
「うあっ!」
服の上から僕の自身にキスをする夜空先輩。その光景がなんとも妖艶で、中心に熱が集まるのを強く感じる。身体全体が熱でもあるかのようにとても熱い。そんな僕の体の異常などお構い無しに、夜空先輩は僕の自身を弄る手を止めない。
「天哉さあ、自分でしたりする?」
「ふぁ、あ、っへ?」
「オナニーとか、する?」
「じょ、女性がそんな言葉…!うぁ!」
「どーなの?」
「あっ、それは、し…します…けど…。」
どうしてこんな事を言わなければいけないのか。恥ずかしくて変な汗が出てきた。夜空先輩はニヤニヤして僕をいじめ続ける。絶対に、楽しんでる。
「昨日した?」
「うっ、…はぁ、はぁ。」
「し、た、の、か、な?」
「うぅ、あぁっ!し、しました。」
「何考えてしたの?」
「…………夜空先輩のこと、考えて、しました。」
「可愛いね天哉。私の、どんなこと想像したの?」
「…は…裸、とか、です。ごめ、うぁ、ごめんなさ…」
「これ、見たかったの?」
夜空先輩はタンクトップの首元を伸ばし、片方のブラジャーを一緒にずり下げ、左の胸を見せてきた。ぷるん、と飛び出したそれは、今まで、見たくて見たくてしかたなかったもので。ああ、なんて綺麗なんだ。柔らかそうで、美味しそうで、想像していたものよりも、何よりも美しい。目がチカチカする。
「うっ…!」
「え?」
「…は、はぁ………。」
「もしかして、天哉、」
「す、すみません…。」
なんと僕は、自身を弄られながら夜空先輩の胸を見てしまったことにより、あっさりと果ててしまったのだ。何もかもが、初めての刺激だったわけで。恥ずかしすぎて涙が出てきた。
「もー!天哉可愛すぎ!」
「ぐすっ、すみません、僕、」
「いいのいいの。私もいじめちゃったね。天哉が可愛いから止まらなくて!」
タンクトップを元に戻し、情けない僕を抱きしめてくれる夜空先輩。夜空先輩は僕の事を励まそうと抱きしめてくれているのに、邪な僕は、柔らかい胸の感触にまた反応してしまいそうになる。
「ズボンの中気持ち悪いでしょ?良かったら、シャワー使いなよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「そしたら私は、部屋で待ってるね?」
はい、と夜空先輩の方を見ると、またもやタンクトップの首元に手をかけている。
「夜空先輩!!もう!シャワーお借りします!」
「あはは、冗談冗談!ごめんね、使い方教えるね。」
この後僕は風呂場にて、目の前で脱げと言われてまた恥ずかしい思いをすることになる。ただ、いやらしく強気な夜空先輩にドキドキしてしまっている僕は、先輩よりもいやらしい人間なのかもしれない。