英雄
名前設定
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「飯田君!私達日直だよ今日!黒板消しに行こう!」
「ああ、そうだったな!行こう!」
君が僕の名前を呼ぶ声を、
「飯田君左側ね!」
「うむ!承知した!」
何度も何度も聞きたいと思ってしまう。
「飯田君、右側もね。」
「承知した!」
「承知しちゃうんだ。」
「構わん!」
君が僕を見て笑うのを、
「構うよ!私もやるから、ね。ケホッ」
「!?大丈夫か夜空さん!?風邪か!?風邪め!」
「黒板の粉吸っちゃっただけだよ。」
「そうだったのか!すまない!!」
「飯田君のせいじゃないでしょ。」
独り占めしたいと思ってしまう。
「飯田君と話してると、ほんと楽しい。」
僕の名前を口にしながら、そんな笑顔をするなんてずるいじゃないか。
「!!ぼ…俺も、夜空さんと話すのが、好きだ!」
「なんか、そんな真っ直ぐに言われると照れちゃうね。ありがとう。」
顔面に熱が集まる理由を、僕は、知っている。
「飯田君放課後時間ある?」
「あ…ある!ありまくりだ!!」
「じゃあさ、日誌一緒に書こう。」
「あ、あぁ…そうか、そうだ…な。書かねばな!」
「で、一緒に帰ろう?」
「!!!!…うむ!帰ろう!約束だ!」
「ふふっ。うん、約束ね。」
君に、恋をしているからだ。
「飯田君ってさぁ〜、わっかりやすいよねぇ〜。ねえ、デク君。」
「ちょ、麗日さんやめなよ!聞こえるよ!」
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