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突然ですが、好きな人が出来ました。このような気持ちになったことが初めてだった為、これが一体何なのか全く理解できていませんでしたが、火神君に聞いた所世間一般ではこれを「恋」と呼ぶそうです。
「黒子君おはよう!」
「おはようございます。」
この元気で可愛い女の子が、僕の好きな人。隣の席の陸上部の夜空さん。外部活と中部活の為今まで接点はなかったのだけれど、席が隣になってからよく話しかけてくれて、いつの間にかとても仲良くなりました。僕とは正反対な夜空さんから毎日目が離せず、気づいたら恋に落ちていました。
「黒子君、今度のバスケの試合いつ!?」
「再来週の土曜日です。」
「おー!陸上部の大会、来週の土曜日だから違う日だ!」
「そうなんですね。来週頑張ってください。」
「うん!ありがとう!あのさ、バスケの試合、見に行っていい!?」
笑顔が眩しいとはこの事だろう。この笑顔で応援してもらえたらどれだけの力が出るのだろう。この笑顔を僕だけのものに出来たらどれだけ幸せだろう。
「僕達の試合、見たいんですか?」
「うん!ていうか、バスケしてる黒子君が見たい!」
キュンっと本当に音がしたかと思うくらい胸が締め付けられた。どうしてこの子は一つ一つこんなにも可愛いのだろう。にこにこと僕を見つめる顔から目が離せない。好き、好きだ。
「はい。もちろんです。あとで場所と時間を送ります。」
「ありがとう!何か差し入れ持ってくよ。何が欲しい?」
「んー、そうですね…。」
「何でもいいよ!」
「何でも、ですか。」
こういう時に、面白いジョークでも言えると、好感度が上がりますかね。
「じゃあ、差し入れはいいんで、試合に勝ったらキスしてください。」
「へっ!?」
「何でもいいんですよね?じゃあキスで。」
「え、え、え、いや、えっ。」
夜空さんの顔が一瞬で真っ赤になった。ジョークのつもりで言ったのに完璧に真に受けている彼女があまりにも可愛く、僕のS心をくすぐった。もう少し、もう少しだけこの可愛い人を苛めてみよう。
「口が良かったですか?」
「いや、そ、そゆことじゃなくて!」
「夜空さんがキスしてくれるなら頑張れます。」
「そ、そうなの…?」
「はい。むしろ、夜空さんがキスしてくれないなら頑張れないかもしれません。」
「え、ええっ!?それは困るね…。」
「だから、ね?キスしてくれますよね?」
「〜っっ!」
「夜空さん?」
「…………い……いいよ!」
「!?」
まさかOKが貰えるとは思わず今度は自分がびっくりしました。ラッキーです。ラッキースケベです。
「で、でも、ほっぺね!ほっぺだから!」
「じゃあシュート入れたら口にしてください。」
「ちょ!どんどん要望が増えてるよ!ダメダメダメダメ!」
「えー。」
「えー、じゃない!黒子君のバカ!もう!」
「ふふ、楽しみにしてます。」
次の試合、負けられませんね。元から負ける気もありませんが。
「お前さあ、夜空とは付き合ってねえの?」
「?付き合ってないですよ。早く付き合いたいものです。」
「……………。」
「火神君?」
「……………………。」
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