New life
おなまえ
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※夢主BLCP名発言有※
「おい、起きろや」
「っ……ん?」
コツン、頭に衝撃を感じ重たい瞼をゆっくりと浮上させたのは、眠りについてから然程時間は経たない頃だった。
せっかくの快眠のチャンスを邪魔され、少しだけ不機嫌になった私は眉を顰めながら呻き声を上げる。
目を擦りながらゆっくりと体を起こすと、目の前に誰かが立っていることに気付いた。
もう……、誰?眠たいのに。
暫くぼんやりと一点を見つめながら、放心状態になっていると頭上から聞き慣れた低い声が降って来た。
「…テメェ、さっきの餓鬼だろ。こんなとこで何してやがんだ」
「………え?」
この声、って_____。まだ半目の状態でその声の主へと顔を向けると、先程ぶりの白髪が視界に映り込み私の目は途端に見開かれた。
なんで、いるの。……え?うそ。え?
「…な、なんで、」
「こんな時間までウロついてんじゃねぇよ。早く家帰れ」
そこにいたのは、左馬刻様だった。煙草を片手にこちらを睨みつける瞳はさっきと変わらない。そんな彼に私は体をびくりと揺らし、喉からは自然と言葉を漏らしていて。
脳内には先程の出来事がフラッシュバックし、肝がひんやりと冷えるが左馬刻様が冷静な声で投げつけた言葉は予想にしないものだった。
「おい、聞いてんのか」
「ひっ…、わ、わ、分かりました、後、さ…先程はす、すみませんでした!!」
また何も言わない私に痺れを切らしたのか、左馬刻様は不満げに顔を歪め再度言葉を投げかけてくる。
それに我に帰った私は、慌てて頭を深く下げて先程の失態の謝罪と共に返事をした。
そんな私を見て左馬刻様は驚いたのか、少しだけ目を見開かせる。しかし次の瞬間にはああ、と思い出したような表情を見せると、その視線を斜めにずらしながら煙草を胸ポケットから取り出していた。
「……まぁ、あれは確かにクソムカついたけどよ。俺は餓鬼の女に手出すほど落ちぶれた人間じゃねぇよ」
「…あ、ああありがとうございます…!」
私の謝罪に左馬刻様は遠くを見ながら煙草を蒸す。それと共に響いた言葉はとてつもなくカッコよくて、私は思わず手を合わせて拝んでしまった。
やばい、かっこよすぎだ。流石兄貴、好き。
見惚れるようにぼんやりと左馬刻様の横顔を眺めていると、不意にその真っ赤な瞳がこちらを向く。そのあまりの綺麗さに思わず生唾を飲み込み、拳を強く握りしめてしまった。
左馬刻様美人すぎだわぁ。これは圧倒的受け…。うーん、まぁ王道は一左馬だな。………いや、でも理左もあり。いや、寂左もワンチャン………。
なんて腐りきった脳内でそんな事ばかり考えていると、不意に額に強い衝撃が与えられる。
「いたっ、」
「何ボケッとしてやがんだ、早く帰れっつっただろ」
「す、すみません、か、帰ります!では!」
「おー、気ィつけろよ」
「は、はい!」
どうやらデコピンを食らったようで、地味な痛みが額に広がる。思わずおでこを押さえて左馬刻様を見上げれば、彼はまたもや不機嫌そうに目を細めながらこちらを見ていた。
私は慌ててその場に立ち上がると、もう一度頭を深く下げてそそくさと彼の前から立ち去る。すると、左馬刻様は先程よりは少しだけ優しくなった声色で後ろから言葉を掛けてくれた。
ふぉぉぉ………!!!!あの、左馬刻様とちゃんと喋った!!!凄くない、え?凄くない!!!??ヤバイヤバイヤバイ香水かな?煙草に混じっていい匂いした!超いい匂いした!やば、あれは多分マーキングされてる!一郎に!ふええええ尊い……!!一左馬永遠なり……!!!!
彼に背中を向けて目的地もないまま歩き出したのだが、私の脳内はもう興奮状態。なんてたってあの左馬刻様とこんなに触れ合えるなんて。ニヤケが抑えきれない頬を何とか抑えようと両側から掌で挟み込む。けれど一度弛んだ頬がすぐに戻るはずもなく、手を離せばまだだらし無く口元が緩まった。
……けど、まぁ。行くところないのに帰ると言って出てきてしまったのが一番の問題だ。
ど、どうしよう。ネットカフェでも行くべき?あそこ学生泊まれるの?てか、まずこの場所のこと何も知らないし…。
ああ、詰んだ。
けど、左馬刻様と話せたから、オールオッケーだな。うん。
「おい、起きろや」
「っ……ん?」
コツン、頭に衝撃を感じ重たい瞼をゆっくりと浮上させたのは、眠りについてから然程時間は経たない頃だった。
せっかくの快眠のチャンスを邪魔され、少しだけ不機嫌になった私は眉を顰めながら呻き声を上げる。
目を擦りながらゆっくりと体を起こすと、目の前に誰かが立っていることに気付いた。
もう……、誰?眠たいのに。
暫くぼんやりと一点を見つめながら、放心状態になっていると頭上から聞き慣れた低い声が降って来た。
「…テメェ、さっきの餓鬼だろ。こんなとこで何してやがんだ」
「………え?」
この声、って_____。まだ半目の状態でその声の主へと顔を向けると、先程ぶりの白髪が視界に映り込み私の目は途端に見開かれた。
なんで、いるの。……え?うそ。え?
「…な、なんで、」
「こんな時間までウロついてんじゃねぇよ。早く家帰れ」
そこにいたのは、左馬刻様だった。煙草を片手にこちらを睨みつける瞳はさっきと変わらない。そんな彼に私は体をびくりと揺らし、喉からは自然と言葉を漏らしていて。
脳内には先程の出来事がフラッシュバックし、肝がひんやりと冷えるが左馬刻様が冷静な声で投げつけた言葉は予想にしないものだった。
「おい、聞いてんのか」
「ひっ…、わ、わ、分かりました、後、さ…先程はす、すみませんでした!!」
また何も言わない私に痺れを切らしたのか、左馬刻様は不満げに顔を歪め再度言葉を投げかけてくる。
それに我に帰った私は、慌てて頭を深く下げて先程の失態の謝罪と共に返事をした。
そんな私を見て左馬刻様は驚いたのか、少しだけ目を見開かせる。しかし次の瞬間にはああ、と思い出したような表情を見せると、その視線を斜めにずらしながら煙草を胸ポケットから取り出していた。
「……まぁ、あれは確かにクソムカついたけどよ。俺は餓鬼の女に手出すほど落ちぶれた人間じゃねぇよ」
「…あ、ああありがとうございます…!」
私の謝罪に左馬刻様は遠くを見ながら煙草を蒸す。それと共に響いた言葉はとてつもなくカッコよくて、私は思わず手を合わせて拝んでしまった。
やばい、かっこよすぎだ。流石兄貴、好き。
見惚れるようにぼんやりと左馬刻様の横顔を眺めていると、不意にその真っ赤な瞳がこちらを向く。そのあまりの綺麗さに思わず生唾を飲み込み、拳を強く握りしめてしまった。
左馬刻様美人すぎだわぁ。これは圧倒的受け…。うーん、まぁ王道は一左馬だな。………いや、でも理左もあり。いや、寂左もワンチャン………。
なんて腐りきった脳内でそんな事ばかり考えていると、不意に額に強い衝撃が与えられる。
「いたっ、」
「何ボケッとしてやがんだ、早く帰れっつっただろ」
「す、すみません、か、帰ります!では!」
「おー、気ィつけろよ」
「は、はい!」
どうやらデコピンを食らったようで、地味な痛みが額に広がる。思わずおでこを押さえて左馬刻様を見上げれば、彼はまたもや不機嫌そうに目を細めながらこちらを見ていた。
私は慌ててその場に立ち上がると、もう一度頭を深く下げてそそくさと彼の前から立ち去る。すると、左馬刻様は先程よりは少しだけ優しくなった声色で後ろから言葉を掛けてくれた。
ふぉぉぉ………!!!!あの、左馬刻様とちゃんと喋った!!!凄くない、え?凄くない!!!??ヤバイヤバイヤバイ香水かな?煙草に混じっていい匂いした!超いい匂いした!やば、あれは多分マーキングされてる!一郎に!ふええええ尊い……!!一左馬永遠なり……!!!!
彼に背中を向けて目的地もないまま歩き出したのだが、私の脳内はもう興奮状態。なんてたってあの左馬刻様とこんなに触れ合えるなんて。ニヤケが抑えきれない頬を何とか抑えようと両側から掌で挟み込む。けれど一度弛んだ頬がすぐに戻るはずもなく、手を離せばまだだらし無く口元が緩まった。
……けど、まぁ。行くところないのに帰ると言って出てきてしまったのが一番の問題だ。
ど、どうしよう。ネットカフェでも行くべき?あそこ学生泊まれるの?てか、まずこの場所のこと何も知らないし…。
ああ、詰んだ。
けど、左馬刻様と話せたから、オールオッケーだな。うん。