【HQ】そのランプが消えるとき【及川徹】
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「岩ちゃん、まってよー」
「おっせーよ。何してんだ」
「だって悠月が……」
「んぅ……、くらいのやだぁ……」
月明かりと、手に持った懐中電灯だけが頼りの真っ暗な山道。そんな真っ暗な道が怖くて怖くて、傍にいてくれる幼馴染の手を、私はしっかりと握って離そうとしなかった。
「悠月。上、見てみな」
「っ、う、え? ……うわぁ!」
十二月中旬、宮城県某所。夜空にはたくさんの星々が煌めいていた。山頂付近の広場には、多くの観測者の姿が見られた。
「あっ! 流れ星。お願い事しないと……」
――ふたご座流星群。三大流星群の一つとして数えられるそれは、幼かった私たちにも感動を与えた。
『いつまでも、3人仲良くいられますように』