第10話:覚醒の初期段階
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
妖怪のせいで…人間に危害が及ぶなんて、許せない。
被害を防げたものの、目の前で繰り広げられた子供を巻き込んでの惨劇に、奈由は恐怖と共に、遂に怒りがこみ上げて来た。
絶対に…絶対に許せない!!
「よくも…俺の食事の邪魔してくれたなぁ!!ああん!?」
『っ!!うぁああ!うっ!』
何が起きたのか分からないスピードで、奈由は妖怪に首を掴まれ、空高く持ち上げられた。
く、苦しい…!
「かっかっか!!苦しいそうだなぁ!?その苦痛に歪んだ表情!恐怖で震えた身体!人間はほんっっとうに脆くて、どうしようもねぇ生き物だな!?」
『ぅっっ…ぐぅ…っつ…』
意識が今にも遠のきそう。
このまま…私、死んじゃうの…?
「けっけっけ…お前のその細っこい身体ならあの大木にでも、叩きつければ一瞬にして骨が粉々に砕けちまうだろうな…良いか?その死に方で?」
妖怪が指差す方向には、いかにも丈夫そうな一本の大木がある。
叩きつけられたら、一瞬で終わる。
だけど私には、もう…抵抗する気力もない。
もうお終い…なのかな?
「さぁ、俺の食事を邪魔した代償だ。
しっかり受け取りな!うるぁあああああああ!!!!!」