第9話:幽助とぼたん
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『あ、ーそろそろ帰らないと。遅くまでお邪魔しちゃってごめんね。
幽助君、お大事にしてね!無理しちゃ駄目だよ?』
「おう!本当、サンキューな。今日は助かったぜ!」
温子の淹れてくれたお茶を飲みながら、しばし団欒し
気が付けば、外はあっという間に暗くなっていた。
お暇しようと、奈由は玄関へ向かう。
「え~!?奈由ちゃん、もう帰っちゃうのおお!?さぁみしいぃ~!」
『ちょ、ちょ、温子さん!また遊びに来ます!いてててて』
片手に焼酎を持ちながら、温子は玄関へ向かおうとする奈由を強く抱きしめて、行く手を阻む。
どうやら奈由のことが、すこぶる気に入ったらしい。
「これこれ、温子さん。奈由ちゃん困ってるじゃないか。離しておやりって」
「んんんん~...しゃああっない!ぼたんちゃんで我慢してやるかぁ!えへへへ!奈由ちゃん、ま~たね!」
「もぉ~しょうがないやね...」
ぼたんに、全体重を預け、温子は上機嫌で奈由に手を振った。
その姿に、奈由は少し呆れながらも、嬉しかった。
『ぼたんちゃん、ありがとうね。それじゃあ、また!おやすみなさい!』
奈由は玄関の扉を開け、外へ出た。
別れを惜しむ気持ちを抑え、3人に手を振り、幽助の家を後にした。
「お~やすみぃ~!」
「気をつけて帰れよ~」
「またねぇ~!」
3人は玄関先まで出て、奈由の姿が見えなくなるまで見送った。
奈由が帰ると、そこには少しの寂しさと静けさが混じり合った空気が流れたが
温子の出来上がりっぷりのおかげで、また賑わいを取り戻した。
「さぁ~て!飲みなおすぞ~!」
「おい、おふくろ。マジで程々にしとけよ。これ以上は相手してらんねえからな」
「なにを~?親の言うことが聞けねえってか!?おら!お前もたまには飲め!」
「いででで!怪我人に何すんだよ!離せオラァ!!」
躊躇うことなく、親に食ってかかる幽助。どうやら、日常茶飯事らしい。