第8話:紐解かれる真実
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...人の...声?
「ちっ!誰か来やがった!」
「ほらほら!こっちにいらっしゃいよ~!」
森の茂みから聴こえる声が、どんどんと近づいて来る。
男は立ち上がり、幽助達を見下げて言った。
「今日のところは、この辺で勘弁してやるよ。だが、次に俺を邪魔した時はどうなるかわかるな?宝の心配をする前に...自分の心配でもしてろ!!」
男はそう言い放ち、足早にその場を立ち去った。
『はぁ...はっ...』
心臓が、もの凄い早さで脈打ってる...。
奈由は震える手を胸元に当て、何とか自分を落ち着かせようとした。
ふと横見ると、幽助が気を失って倒れていた。
ど、どうしよ。幽助君、助けないと。
奈由は震える身体を何とか起こし、横たわる幽助のそっと近寄った。
『幽助君、大丈夫...?』
「っ...ぅ...」
奈由の呼びかけに、小さく反応を返した幽助。
痛々しい傷は沢山あるけれど...息はしっかりしている。
でも、早く手当しないと。
『幽助君、今運ぶから...』
奈由は、横たわる幽助を何とか起こし上げようとした。
しかし、身体が恐怖の余韻で震え、力が入らず上手く持ち上げられない。