第8話:紐解かれる真実
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「ほぉ、良い度胸じゃねぇか。吠え面かくなよ」
強気な姿勢で男を挑発する幽助だが、半ば、強がりにも聞こえるのは気のせいだろうか。
大丈夫かな...幽助君...。
「おっと、その前に腹ごしらえするかな」
角男はポケットから、餓鬼玉を取り出した。
緑色に光り輝く玉の中へ、ゆっくりと指を突っ込む。
「この球は、凄く便利でな。人間の魂を、吸い取ってくれるんだよ」
人間の…魂!?
「人間の肉体は、不味くて食えねぇし、何より死体の後始末が大変だからな。だが、この餓鬼玉なら魂だけを手に入れられる。これからは、何も気にせずに生きの良い子供の魂を食えるってわけだ」
男は、玉の中から白く煙のようなものを取り出した。
恐らく、あれが人間の魂...!
すると、男は幽助を挑発するように、わざと大口を開けて魂を飲み込んだ。
「てめぇ!!!」
幽助は怒りを表にし、男の腹に目掛けて、拳を振りかざした。
ドガッ!!
「うぐっ!」
「魂を!吐き出しやがれ!!」
相手に、よろめく隙さえ与えない。
幽助は更に、強烈なパンチを連続で食らわせた。
バタッ...
男は、卒倒した。
気絶した口からは、飲み込んだ魂がスッと抜けていった。
良かった...。魂は無事だったようね。
幽助も、元の場所へと帰る魂を見てホッとし
倒れた男の横に転がる餓鬼玉を拾おうと手を伸ばした。
しかし
「人間にしてはやるな」