第8話:紐解かれる真実
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え...ぇぇぇぇえええええ!?
そこに姿を現したのは
空の上で見かけた男の子、愛称リーゼント君。
幽霊だったはずなのに、今は生身の身体で、そこに立っている。
浦飯幽助という、その名前は、彼が死んでしまうよりも
もうずっと、前から
螢子ちゃんから、耳にタコができるほど聞かされていた名前だ。
まさか、こんな形で、真実が紐解かれていくなんて...
想像もしていなかった。
「霊界探偵?霊界からの追跡者か!それにしても、大した霊力が感じられないな」
「それどころか、隙だらけだ。一撃で殺せそうだぜ」
「うぐっ…やろう、ちっとも驚ろかねぇ」
言いたい放題に言われて、幽助はバツの悪そうな顔をした。
それにしても、霊界探偵とは一体どういうこと?
幽助君は、たまたま通りかかって喧嘩の仲裁に入ったわけじゃなく、
この3人を追って来たってこと?
すると南野君は、身体を後ろに振り返り、また薄暗い森の茂みへと歩んで行った。
「あ!お前、どこ行きやがる!」
「悪いが、まだ捕まるわけにはいかないんだ」
「待て!蔵馬!!話はまだ終わっていないぞ!」
蔵馬が、静かにその場を立ち去ると、小さな男もまた、蔵馬を追いかけ、その場を去った。
2人が完全に立ち去り、この重々しい空間に残されたのは
角を生やした男
浦飯幽助
そして、それを見守る奈由。
蔵馬を追いかけることもできたが、あえて、そうするのをやめた。
何故、彼が盗みを働いたのか。
何故、妖怪達と一緒にいるのか。
追いかけた先に
知りたくない事実が待っているかもしれない。
それに、なにより…
こ、怖すぎて、身体が動かせない...(震)
奈由は引き続き、バレないように身を縮めて、緊張感漂い続ける2人の姿を見守ることにした。
「どうせ、3人まとめて捕まえるのは無理だろう?俺はあいつらより、臆病者ではないからな。受けて立ってやるよ」
余裕の笑みで幽助を見下す、角男。
今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気に、奈由は恐怖で押し潰されそうになっている。