第8話:紐解かれる真実
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「腰抜けめ。人間界に、潜伏するうちに、その生活にどっぷりはまり込んでしまったらしいな」
「そんな奴には、宝を山分けする義理はねぇな。さあ、その鏡を返しな」
角の男は、冷たい視線で南野君を睨み付け、鏡をよこせと、手を差し出した。
しかし、南野君は冷静な表情で、男を睨み返す。
「それはできん。俺には、これが絶対必要だ」
「そんな、勝手は許されねぇぜ!」
男は、握り締めた拳を、南野君へ向け振りかざした。
「腕ずくでも、取り返してやるぜ!おらあああ!!」
『ちょっ...!!』
危ない!!!
と、思わず奈由は、立ち上がろうとした。
しかし、その瞬間だ。
「おっと、ちょっと待ったーーーーーー!!」
また、新たな別の人物の声が、森の茂みから聴こえてきた。
怪しい雰囲気を放つ3人の喧嘩の仲裁に入ろうだなんて、どんなに勇敢な人なんだろう?
奈由は、声のするその方へと、視線を向けた。
『…な』
え?え?え?え?え?
「誰だ、貴様は?」
小さな男は、突然、喧嘩の仲裁に現れた者を鋭く睨み付けた。
奈由は、突然現れたその人物が、ハッキリと姿を現わすと
頭いっぱいに、クエスチョンマークを浮かべた。
落ち着け。落ち着け。落ち着きなさい、私。
あの子は...
以前見かけたポニーテールちゃんと一緒にいた幽霊の男の子。
もしや、螢子ちゃんが
心底、生き返ることを願った、あの男の子...。
――幽助がね、生き返ったの!――
「聞いて驚けよ!!俺は霊界探偵の浦飯 幽助様だ!神妙にお縄につけや!!」