第7話:新たなる展開
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オブラートに包んだ先生の言葉では、あまり情報を得ることはできなかった。
限られた少ないその情報には、良い報告は一つも含まれておらず
奈由は、それ以上は深く問い質さず『ありがとうございました』と頭を下げて、学校を後にした。
夕陽の沈んだ街。
人々がすれ違い、行き交う交差点。
奈由は、ただ呆然と、行き交う人混みを歩き続けた。
英語のノートが明日、必要なのにな…買い物する気分でもないなぁ。
『南野君...』
ふいに呟いた彼の名前。
思い出されるのは、最後に屋上で話した時のあの顔。
―君を、もう危険な目に合わせたくないんだ―
忘れられないあの表情、あの言葉。
あの時の南野君から感じられたのは
「寂しさ」と「切なさ」だけだった。
そういえば…
私、南野君が笑った顔って、見たことない。
――ねぇ、南野君。
君は、人間に生まれ変わってから
倖せを感じている…?