第6話:不可思議な連続
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病室に残された奈由とおじちゃんは、ホッと一つ、溜め息を吐いてから、眠るおばちゃんの顔を見つめた。
『無理にでも休んでもらっていたら…倒れずにすんだかもしれないのに…』
「いや、あいつに…女房にとっちゃ、店は命と同じくらいに大切なもんなんだよ。きっと、どんなに止めたって無理に働いてたろうさ」
『…そう、ですかね』
「しっかり休めば治るんだ。奈由ちゃんが落ち込むこたねぇよ!なっ!」
おじちゃんは、奈由の背中をバシッと叩いた。
しっかりしろ、と喝を入れられた気になる。
でもそれが何だか、嬉しくて奈由は、柔らかく微笑んだ。
ガラッ!!
「母さん!」
『螢子ちゃん!』
病室にも関わらず、勢い良く扉を開けたのは螢子ちゃん。
おばちゃんが倒れたことを、螢子ちゃんの学校に連絡してから、わずかほんの数分で螢子ちゃんはやってきた。
いくら病院から学校まで近いにしても、息を切らせ、額に汗を滲ませているところから察し、急いで病院へ駆け付けたようだ。
「母さんは!?」
「落ち着け。今日一日休めば大丈夫だそうだ」