以前まで、霊が見えることに相当悩まされていた奈由だが
最近では、その悩みをプラス思考、且つ趣味？にしてやろうとあることを思い付いた。

それがこれだ。

『あの犬の幽霊は…茶色い毛だし、茶子と名付けよう。あれ？でもオスかも？じゃあ…茶太郎？』


幽霊に名前をつけること。

不思議なことに、名前をつけると親近感が湧くのか、幽霊というものが、さほど怖くなくなった。

地元に住む幽霊達には、だいたいあだ名を付けている。

ジョニーやら、百合ちゃんやら、佐々木君やら…(1P参照)

ネーミングセンスが、絶妙にダサいのは御愛嬌だ。

『ん？あの子達またいる。まだ、あだ名付けてないんだよなぁ…』


空を見上げて呟いた先には、二人の幽霊。

最近、ここらに現れた幽霊だ。


『緑色の学ランでリーゼント…水色頭のポニーテール…不良カップルかしら？』


何やら仲良く話しをしている様子。

かと、おもいきや
学ランの男の子が突然、ポニーテールの女の子の頭を殴って

「何すんのさぁ！？」

と、ポニーテールの子が叫んいでる。

こういうやり取りを何度か見かけている。