第4話:落ち着かない心
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もしも、私が過去のことを忘れていなければ
南野君をこんなに傷付けることはなかったし
私も過去愛した人との、たまさかの逢瀬を喜んで
そして、ハッピーエンドを迎えられたかもしれないのに…ね。
『あ、やば…忘れてた』
ふと、教室にある壁掛けの白い時計に目をやった。
只今、15時30分。
本日の授業は全て終了し、班ごとに分かれての掃除の時間だ。
今日は運良く、奈由の班のみ掃除は休みだった。
これから、さて帰ろうかなと思った矢先
忘れていたことにやっと気付く。
『今日バイトだった…』
そうだ、17時からだ。
学校から然程遠い場所ではないので、今からゆっくり行っても間に合うが
今日はバイトに出たい気分ではない。
「あれー?奈由帰るの?」
『うん。今日バイトなんだ。また明日ね』
「うん、バイバーイ」
クラスの友人達に軽く手を振り、教室を後にした。
他のクラスもワイワイガヤガヤと掃除をしたり
友達と談笑したり、楽しそうな声がたくさん聞こえてくる。