第4話:落ち着かない心
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「昨日、君の身体には木花の微弱な妖力が流れていると話しましたよね?」
『う、うん…』
「だが、それはあまりにも弱すぎる妖力だったため、第六感が働くほどの力はなかった。しかし…それなりの妖力を持った俺と接近したことで、君の妖力が反応し覚醒したんだ。今の君になら、わかるでしょう?俺が普通の人間ではないということが…」
本当は…奈由は気が付いていた。
南野君へ会いに行くためにA組へ足を運んでいる最中
A組に近付けば近付くほど、違和感を覚えた。
そして、A組に辿り着いて、その違和感の正体を知る。
自席で読書をする南野君から…そのオーラが放たれていたということを。
そうか…あれが妖力だったのか。
南野君の中に流れるあのオーラは…妖力だったんだ。
『そっか…南野君から感じるそのオーラが妖力だったんだ』
「そういうことです。そして、俺も感じます。
君の中に流れる木花の妖力が更に上がっていることを…」
南野君は、優しい眼差しで奈由を見つめた。
だが、それは奈由を見ているというよりも
奈由の中に潜む、木花を見ているように感じられた。