第4話:落ち着かない心
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「…どうしました?」
『え!!!』
南野君は、こちらを向いてはいない。
視線の先には、本しかないのに
気付かれてしまった。
私は、ばつが悪く
しどろもどろに言葉を発した。
『え…えっとぉ…ちょっと話しがしたくて…』
私が気まずそうに言うと
少しの間をあけて
南野君は、手にしていた本を静かに閉じた。
「また、屋上にしましょうか」
週間付いたような口ぶりで言うと
ドアの隅にいた私のそばに寄ってきた。
『うん…』
私達は、昨日の今日ということもあり
お互いに気まずいオーラを放っていた。
屋上へ向かう最中も無言のまま。
「で、話ってなんですか?」
人がいる気配もない、屋上へ着くと
南野君は、すぐに用件を求めてきた。
意外にも冷たい口ぶりで
昨日のあの話は、嘘なのではないかと思うくらいに。
『あ…あのさ…こんな話するなんて、おかしな奴だと思うかもしれないけど…
昨日から、変なんだよね』
「何が?」
『………多分、幽霊が見えるようになった…ぽいの…』