第32話:ベスト8を前にして
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
怪我については、否定しない。
バツの悪そうな表情からも、怪我の深刻さが伝わってくる。
「…キサマらが消えないのなら、俺がここを去るまでだ」
『だ!?ちょっ、飛影君!待って!!』
踵を返し、その場を去ろうとする飛影だが、奈由は大きく声を張り、飛影の左腕を掴んだ。
『浦飯チームが、怪我をしたら治す。私はその役割を任されてここに来たの!』
「…だったらなんだ」
『だーから!飛影君が怪我してるのを知ってて、治療もしないで放っておくなんて、私にはできないってこと!大人しく、そこに座りなさいってばぁ!』
半ば強引に腕を引っ張り、何とかその場に座らせようともがく奈由。
意外にもしつこく頑固な奈由に、少したじろぐ飛影だが、負けじと頑なに拒み続けた。
「っ…キサマしつこいぞ!助けなど必要ないと言っているのが、分からねぇのか!」
『必要ある!良いから治させろー!この頑固者ー!雪菜ちゃんが泣くぞ!』
「っ…!何故そこで雪菜の名を出す!頑固はキサマだろうが!」
何故か、ただのくだらない言い争いに発展していく。そんな様子を蚊帳の外からずっと見守っていた秀一は、あまりに幼稚な2人のやり取りに、つい噴き出してしまった。
「ふっ…ははっ…」
「オイ!蔵馬!笑ってないでこの女を何とかしろ!」
『秀一君!笑ってないで飛影君何とかして!』
「はぁ、いや…すみません。2人のやり取りが面白くて、つい見入ってしまいました」
『「面白くない!!」』
まるでコントでもしているかのように、次第に息もピッタリと合っていく2人。
奈由と飛影はおもわず、顔を見合わせ固まった。
「…………はぁ」
しかし、ここまで白熱したやり取りを続けていくうちに、飛影も段々と諦めがついたのか、大きなため息をついてその場に座った。
「…さっさとしろ」
『飛影君…!』
「こんなくだらんやり取りを延々と続けていられるほど俺も暇じゃない。治したきゃ、さっさとしろ」
ついに観念した飛影は、右腕を差し出した。
やはり、大きく腫れ上がり、想像以上に痛々しい見た目をしている。
奈由は、治療を許してくれたことに安堵し、飛影の目を見て深く感謝した。
『飛影君…有難う!』
バツの悪そうな表情からも、怪我の深刻さが伝わってくる。
「…キサマらが消えないのなら、俺がここを去るまでだ」
『だ!?ちょっ、飛影君!待って!!』
踵を返し、その場を去ろうとする飛影だが、奈由は大きく声を張り、飛影の左腕を掴んだ。
『浦飯チームが、怪我をしたら治す。私はその役割を任されてここに来たの!』
「…だったらなんだ」
『だーから!飛影君が怪我してるのを知ってて、治療もしないで放っておくなんて、私にはできないってこと!大人しく、そこに座りなさいってばぁ!』
半ば強引に腕を引っ張り、何とかその場に座らせようともがく奈由。
意外にもしつこく頑固な奈由に、少したじろぐ飛影だが、負けじと頑なに拒み続けた。
「っ…キサマしつこいぞ!助けなど必要ないと言っているのが、分からねぇのか!」
『必要ある!良いから治させろー!この頑固者ー!雪菜ちゃんが泣くぞ!』
「っ…!何故そこで雪菜の名を出す!頑固はキサマだろうが!」
何故か、ただのくだらない言い争いに発展していく。そんな様子を蚊帳の外からずっと見守っていた秀一は、あまりに幼稚な2人のやり取りに、つい噴き出してしまった。
「ふっ…ははっ…」
「オイ!蔵馬!笑ってないでこの女を何とかしろ!」
『秀一君!笑ってないで飛影君何とかして!』
「はぁ、いや…すみません。2人のやり取りが面白くて、つい見入ってしまいました」
『「面白くない!!」』
まるでコントでもしているかのように、次第に息もピッタリと合っていく2人。
奈由と飛影はおもわず、顔を見合わせ固まった。
「…………はぁ」
しかし、ここまで白熱したやり取りを続けていくうちに、飛影も段々と諦めがついたのか、大きなため息をついてその場に座った。
「…さっさとしろ」
『飛影君…!』
「こんなくだらんやり取りを延々と続けていられるほど俺も暇じゃない。治したきゃ、さっさとしろ」
ついに観念した飛影は、右腕を差し出した。
やはり、大きく腫れ上がり、想像以上に痛々しい見た目をしている。
奈由は、治療を許してくれたことに安堵し、飛影の目を見て深く感謝した。
『飛影君…有難う!』