第32話:ベスト8を前にして
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「え〜!?なんだいこれ!?」
『何で浦飯チームだけ、こんなに試合回数多いの!?』
各チームの試合も滞りなく進み、遂にベスト8が出揃ったが、ここで公正とは言い難い次なる組み合わせが発表された。
組み合わせ表を大会本部から手渡された幽助は、自身の泊まる部屋に奈由達を招き、組み合わせ表をお披露目してみたが…案の定、この反応だ。
『何コレ!?ひっどい扱い!』
「本当に!ゲストを何だと思ってるんだろうね!?」
「まぁ、なーんとなくそんな気はしてたけどよ」
「俺達は格好の的のようなものですからね」
不満気な奈由とぼたんを他所に、幽助と桑原と蔵馬は至って冷静だ。
というか、大体の予想はついていたらしい。
「だからってね〜…うーん…納得いかないねぇ。それで?次の試合はどこと当たるんだっけねぇ?」
『次は…Dr.イチガキチームって書いてあるよ。どんなチームなんだろう…』
Dr.イチガキチーム。
斬新なチーム名だが、ドクターと名乗るくらいだから医者と何か関連のあるチームなのだろうか。
すると、奈由がどんなチームなのかと想像を巡らせているところで、蔵馬が言った。
「そのチームなら、さっき少しだけ試合を見てきました。あれは間違いなく、人間で構成されたチームです」
「はぁあ!?人間だって!?」
自分達以外にも人間が参加していることに驚き、おもわず大きな声を上げる桑原。隣に座っていた奈由は、つい耳を塞いで防御した。
「しかし、本人の意思で戦っている様には見えなかったな。どんな事情があるのか分かりませんが…」
「まぁ明日になりゃ嫌でも分かるさ。俺達はただ与えられた試合を…勝つのみだぜ」
やけに落ち着いた様子の幽助。さすが大将の座を任されただけあってか、落ち着き度合いでは、蔵馬と張るものがある。
奈由もぼたんも、そんな幽助の姿に関心を抱き、これ以上の不満を口にすることはやめた。
ただ、ひとつだけ気がかりなことが…
『あのさ……飛影君って、今どこにいるのかな?』
「飛影?さぁな?どこにいるかは知らねぇが、試合が始まる頃には顔出すだろ」
「飛影のことで、何か気になることでも?」
奈由には、引っ掛かるものがあった。
それは
そう
第一試合の時のことだ。