第28話:闇からの招待状
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ごめん…螢子ちゃん。幽助君が大会に参加することは知ってたんだけど…詳しいことは何も分からなかったから何も言えなかったの。別に隠したわけじゃないんだ…』
「っ…」
申し訳なさそうに、奈由は下を俯いた。
同時に、螢子はやり場の無い想いに駆られて、不安の涙を流した。
一方、たじろぎながらも、この状況を冷静に見ていたぼたんが、螢子に言った。
「螢子ちゃん……謝らないといけないのは、アタシの方さ。螢子ちゃんが幽助のこと心配してくれてるのを知ってて…何も言わなかったのはアタシ。本当に、ごめんよ」
「…ぁっ……ごめんなさい。私、気が動転しちゃって。でも、本当に私……心配でっ…居ても立っても居られなくて…!」
「うん…そうだよね。ごめん」
涙を拭う螢子の肩に手を添えるぼたんは、奈由の方へと視線を移した。
「…奈由ちゃん。やっぱり、螢子ちゃんにも事実を話そうと思う。ここじゃなんだから…今から奈由ちゃんのお家にお邪魔しても良い?」
『…うん。もちろん、かまわないよ』
「有難う」
そうして、3人は
奈由の自宅へと向かった。
落ち着いた状況で、かつ冷静に。
ぼたんは、言葉を選びながらも
螢子に、これから起きる全てのことを
……打ち明けていった。
「暗黒武術会で妖怪達と戦う…そんなっ…幽助が…」
『螢子ちゃんっ…!大丈夫?』
奈由の部屋で、打ち明けられた真実。
奈由の母が淹れてくれた紅茶で楽しくティータイム……といきたいところだが、螢子は衝撃的な事実に困惑し、眩暈を起こして頭を抱えた。
「大丈夫…少しびっくりしただけ…」
「まぁ、そりゃ意味わかんないよねぇ。妖怪と命懸けの戦いをするなんて言われてもねぇ…」
ぼたんは、うんうん、と頷きながら紅茶を啜った。
その一方で奈由は、今にも崩れ落ちそうな螢子の様子を見兼ねて、おもわずぼたんに、ある提案をした。
『ぼたんちゃん。螢子ちゃんを…一緒に暗黒武術会に連れて行くことってできないのかな?』
「は!?」
奈由の突拍子もない提案に、おもわず紅茶を零しかけた。
だが、更にそこに追い討ちをかけるように、螢子が言った。
「ぼたんさん!私行きたいです!私も連れて行ってください!」