第28話:闇からの招待状
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ケロッと明るく、サラッと言ってのけるぼたんの言葉に、奈由はふと疑問を抱いた。
『コエンマさんが、幽助君達のオーナー…?暗黒武術会って、霊界の人達にも関係があるの?』
「そりゃあ、もちろんさ。暗黒武術会は、霊界が取り持って運営してる部分も少なからずあるからね。アタシも関わるのは初めてだけど…魔界、人間界、霊界、全ての世界にとって、とても大きな意味を持つ…大会さ」
『全ての……世界』
あまりのスケールの大きさに、実感が湧かない。
だけど、この大会に少しでも関わりを持つ以上は、自分自身も生半可な想いでは駄目だ…と、奈由は身が引き締まる想いを抱いた。
『皆は…大会に向けて特訓中なのかな?』
「うん。幽助は幻海師範のところで。蔵馬達も、それぞれ特訓に励んでるって報告を受けてるよ」
『…やっぱそうだよね』
私もこうしちゃいられない。
少しでも皆の役に立てるように、精進しなくちゃ。
そのためにも、より強い治癒能力を高めなきゃ!
『私…大会までに、もっと力を付ける。幽助君、桑原君、飛影君…それに秀一君の力になれるように頑張る』
「頼りにしてるよ…奈由ちゃん!」
サポートとして奮起する2人は、固く手を握り合った。
共に手を取り合い、協力しながら
必ずや幽助達の力になろうと…
そう誓い合った矢先だった。
「どういうこと?それって…」
震えたような…か細い声。
この声に、奈由もぼたんも聞き覚えがあった。
声のする方へ、恐る恐る振り向くと
そこには…
ーーー螢子の姿があった。
「け…螢子ちゃん?」
『螢子ちゃん…ぇっ…お風呂に入ってたんじゃ…?あれ?』
「……前に、奈由ちゃんに借りてたCD…今日返そうと思ったのに忘れてて…。まだ近くにいるだろうと思ったから…お風呂入る前に追い掛けてきたんだけど……」
「にゃ…にゃっにゃんと!?わ、わざわざそんな有難う~~…って、別にアタシのじゃないか!?アハ!!アハハハ!」
『あっ…はは…』
なんっって…気不味い。
何とか誤魔化し、この場をやり過ごそうとしたぼたんだが、時すでに遅し。
どうやら話の大半を聞いていたらしい螢子は、怒りを露わに奈由に詰め寄った。
「どういうこと!?奈由ちゃん!さっきは…幽助のことは何も知らないって言ってたじゃない!」
『螢子ちゃん…ちょ、あのね…』
「暗黒武術会って何…?命懸け?これから何があるの!?ちゃんと説明してちょうだい!」
『えっ…えと…』
勢いよく詰め寄る螢子に、おもわず仰け反る。
奈由は、動揺しながらも何とか言葉を紡ごうと必死になった。