第28話:闇からの招待状
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ。そうそう!実はコエンマ様から言伝を預かっててね。早めに返答が欲しくて、大急ぎで来たんだよ」
『コエンマさんから?』
「うん。奈由ちゃん…既に暗黒武術会の件については、蔵馬か幽助から聞いてる?」
『え!』
ま、まさか…!?
こんなタイムリーで…
暗黒武術会の話が出てくるなんて!?
奈由は前のめりで、ぼたんの話に食いついた。
『知ってるも何も…秀一君と一緒にいる時に戸愚呂がやって来て、暗黒武術会のこと伝えて来たの!!』
「え!?あぁ…そう……だったのかい。なら大会の詳細はもう知ってるんだね?」
『…妖怪達の格闘技トーメントって、戸愚呂は言ってた。それに秀一君達がゲストに選ばれたってことも…』
「そっか。ある程度は把握してるんだね。それなら話が早いね」
ぼたんはそう言うと、明るかった表情を一変させて、真剣な表情に変えた。
「奈由ちゃん、暗黒武術会に幽助達のサポートとして大会に同行してもらうことって…できる?」
『幽助君達のサポート…?』
「格闘技トーメントだからね。多かれ少なかれ怪我は負うだろうから…アタシと奈由ちゃんに、幽助達の医療サポートに付いて欲しいって、コエンマ様から命じられてるんだよ。どう?行ける?」
思いもよらなかった。
こんなカタチで、暗黒武術会に行けるチャンスが巡ってくるなんて。
行かないわけが………ない!!
『行く!一緒に行かせて欲しい!!』
奈由はギュッとぼたんの両手を握りしめ、首を縦に振った。
その勢いに圧倒されて、ぼたんは苦笑いを浮かべた。
「あ…ハハっ。なら良かった。じゃあチケットとかホテルとかはこっちで手配しておくね!コエンマ様にも伝えておくから」
トントン拍子に話が進み、奈由はホッと胸を撫で下ろした。
まさか…
こんなカタチで暗黒武術会に行く手筈を整えてもらえるなんて、私にとっては、まさに棚からぼた餅。
少しでも傍で見守っていたいというのが本音だったし
ましてや、秀一君達のサポートができるなんて…これ以上ないほどのポジションで同行させてもらえるんだ。
こんなに有難いことはない。
『ぼたんちゃん…有難う。私も大会には行きたかったから…本当助かったよ』
「礼を言うのはこっちの方だよ!コエンマ様ったら、今大会幽助達のオーナーになっちまったもんだから、大慌てで色んな準備を進めてね~。バッタバタなのよ。でもまぁ、これで奈由ちゃんがサポートに付いてくれることは決まったし…コエンマ様も少しは肩の荷が降りるだろうさ」