第28話:闇からの招待状
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『はぁぁぁあぁ~~あ』
溜息が止まらない。
ここのところ、毎日だ。
憂鬱というかなんというか…全く気持ちが上がらない。
ーーーあの日
戸愚呂から暗黒武術会の事を聞かされたあの日以来…
秀一君と、一度も会えていない。
学校には来ているらしい。
だけど、私がA組に行くと、その時に限って早退していたり休んでいたり…はたまた既に帰っていたりと、完全にすれ違いが続いている。
一体、いつになったら会えるの?
早く……会いたいのに、な。
「ねぇ、奈由ちゃん?」
『……え?』
「え?じゃないわよ!どうしたの?さっきからずぅ~~~っと同じお皿拭いたままボーッとしてるし!」
名前を呼ばれて、急に現実に引き戻された。
久しぶりに雪村食堂のアルバイトで螢子ちゃんと一緒になれたというのに…どうやら、仕事に支障が出てしまうほど、ボーっとしていたらしい。
『あっ…ごめん!ちょっと考え事してた。バイト中なのにダメだね…』
「何か、悩み事?私で良かったら、いつでも相談に乗るわよ?」
『そんな大した事じゃないの!ごめんね、心配掛けちゃって!』
「そう?なら…良いんだけど…」
明らかに様子がおかしいとは思いつつも、螢子はそれ以上は問い詰めず、気を取り直して、奈由と食器を片付けた。
『ねぇ、螢子ちゃん』
「ん?なぁに?」
『幽助君って…学校来てる?』
秀一君とこれだけ会えないのは…おそらく、暗黒武術会に向けての準備をしてるからだと思う。
同じく出場予定の幽助君だって…暗黒武術会に向けて準備を進めているはず。
ちゃんと、学校行けてるのかな?
そんな、何気なく質問した奈由の言葉に、螢子は想像以上に食いついた。
「奈由ちゃん、もしかして…何か知ってるの!?」
『なっ…なにが?』
「幽助…最近全然学校来てないの。連絡も取れないし……一体どこで何してるのか…全然分からないの!ねぇ、何か知ってる!?」
『えっっっ』
や、やっぱり
暗黒武術会に向けて特訓でもしてるのか…。
この様子じゃ螢子ちゃんは、全く事情を知らなさそうだし…
まずいこと聞いちゃったかも。