第24話:花はヒカリ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「だーかーら!おめぇは来んなって言ってんだろ!」
『ん……なぁぁっ!?何でそんな事言うの!?せっかく霊界探偵助手になるために、幻海師範のところで修行してきたんだよ!?』
「それについては、コエンマから聞いてるけどよぉ…危険すぎんだろ!?つうか、もしもお前に怪我でも負わせちまったらブチギレ兼ねない、おっかねぇヤツ(蔵馬)がいんだよ!」
『それって秀一君のこと?大丈夫だよ?秀一君は理解してくれてるし、問題なんか…』
「だーから!!もしもの事があったらじゃ遅いん…」
「う~~~るせぇな!?お前ら、ビデオ観に来たんじゃねぇのかよ!!」
息つく間もない、幽助と奈由の突然の口喧嘩(?)は、桑原の一喝によって、一時収束を迎えた。
ーーーーその日の授業を終え
奈由は早速、飛影から預かったビデオテープを、幽助に手渡しに行った。
しかし、浦飯家のビデオデッキが壊れていたため、急遽、桑原の自宅でビデオを確認することに。
無理を言って、桑原家に招いてもらったにも関わらず…任務に行くか行かないかで、幽助と奈由は大口論。
だが、奈由は一旦冷静さを取り戻し、頭を掻きながら桑原に謝った。
『あ…ははは。ごめんね、桑原君。ビデオ観るためだけに、わざわざお家にお邪魔させてもらったのに、幽助君が騒いで…』
「んだよ!俺のせいかよ!?」
『だって!幽助君が反対するから!』
「あっったりめぇだろ!危険が伴うんだぞ!このバカタレが!バーカ!バーカ!」
『なぁっ!?バ…バカって言う方がバカじゃんか!』
「あーー…もう一生やってろよ…」
まるで、コントのようなやり取りをする幽助と奈由。
奈由を気遣い、心配してくれているからこその幽助の言葉だが…
争い方が低レベルすぎて、桑原はほぼ飽きれ気味。
桑原は深い溜息を吐き、2人を完全にスルーして、ビデオをそそくさとセッティングした。
「再生すんぞー」
再生ボタンを押すと、ノイズの混ざった真っ黒な画面が表示された。
暫くその画面が続くと、ブツッと音を立てて画面が切り替わり、社長椅子に腰掛けたコエンマ(子供バージョン)の姿が映し出された。
〈諸君、久しぶりだな。霊界捜査部のコエンマだ〉
コエンマの登場で、やっとビデオに集中し始めた幽助と奈由。
釘付けになりながら観ていると、桑原が小さくボヤいた。
「おいおいおいおい、こいつが偉いヤツなのか…?このうすらちっさいガキがよ」