第3話:蔵馬と木花
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ーーーー前世
彼が言うに…
信じられるわけがない。
『あの……ちょっと…信じられないです』
「だろうね。忘れているのなら、信じられなくて当然ですよ」
『忘れてるって…普通、前世のことって覚えていないものでしょ!?』
「それが普通でしょう。だが、俺は確かに覚えている。……ある意味、普通の人間ではないから」
なんて…現実味のない、ファンタジーな話だ。
でも、南野君の瞳は相も変わらず、真っ直ぐ。
不思議と…信じてしまいたくなるような。
『……普通…じゃないっていうのは…どういうこと?』
奈由もまた、真剣な眼差しを南野へ向けた。
夕陽に照らされて、まるでドラマのワンシーンの様で、少しドキドキしてしまう。
「言ったら…信じます?」
『本当のこと…ならね』
非現実的すぎるこの話を、信じられる自信はなかった。
信じられる唯一の材料は
南野君の、真っ直ぐな瞳だけ。