第18話:霊界からの知らせ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
奈由からの投げ掛けに、ぼたんは指を頬に当て「う~ん」と、唸りながら少し考えた。
だが、すぐに笑顔で
奈由に向かい、言い放つ。
「怖くないって言ったら嘘になるけどね。でもさ、私は…霊界探偵助手だから。怖がってる暇なんてないさね!ほほほっ」
明るく言う、ぼたんの言葉が、奈由の胸に、大きく突き刺さった。
ーー霊界探偵助手だからーー
コエンマさんからの、申し出を引き受けなかったとはいえ
私は、助手という仕事を心のどこかで、甘く考えていたのかもしれない。
だからこそ、好奇心に任せて
引き受けそうになってしまったんだ。
その仕事に潜む危険さを
本当の意味で理解していなかった。
これが…霊界探偵助手。
「一緒に来るかい?」
『え?』
ぼたんの言葉に、奈由は俯き気味だった顔を、パッと上げた。
真剣な表情のぼたんが視界に入る。
ぼたんの眼差しに、引き込まれてしまいそうな力を感じて、おもわず息を飲んだ。
「コエンマ様から助手にならないかって言われてるんだろう?その様子じゃ…まだ悩んでるね?」
『え…いや……その』
「助手を引き受けるのか、まだ決め兼ねているのなら、まずはその仕事がどんなものか自分で体感してみれば良いよ!…な~んて、偉そうなこと言ってみるけどさ…正直言うとね………奈由ちゃんが傍に居てくれたら…私も心強いんだ。それが本音かな」
きっと…いつものぼたんちゃんなら
こんな危険な事に巻き込めないよ!と、言ってくるはずだ。
責任感が強いから〈今は〉まだ無関係の私に
無茶な提案は、してこない。
だけど
そんなぼたんちゃんが
不安を交えて、本音を吐露してくる
それはつまり
それだけ
この仕事が、危険だということだ。
「だけど、生半可な気持ちでは連れて行けない。奈由ちゃん…アンタには、この道を突き進む、覚悟と度胸が…あるかい?」
覚悟と度胸。
それを、問われて
奈由は自分の心と向き合う。
怖い、怖いけれど。
ジワジワと熱を帯びていく想いが
心の奥で、そっと芽吹いていくのを感じる。
だが、瞳を閉じれば
瞼の裏側に、秀一くんの顔が再生される。
秀一君のことを考えると
気持ちに、冷静さが生まれるけれど
だけど
自分の本音だけに
フォーカスを、あてるならば
私は…