第18話:霊界からの知らせ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よっ」
挨拶だけで、妙な貫禄を感じさせる、小さな、小さな…男の子。
突如、目の前に現れたその子供を、秀一が 「コエンマ」 と呼んだ。
どうやら、顔見知りのよう。
そして奈由もまた、その名の人物に…心当たりがあった。
『コエンマって、まさか…?』
「うむ。おぬしと、この姿で会うのは初めてじゃな。先日は、突然邪魔して悪かったな」
『え…ぇぇええ!?あのコエンマさん!?』
ーーー絶句。
目の前にいる、子供の正体は…
ぼたんと幽助の上司で、霊界で2番目に偉いお方。
閻魔大王Jr。通称、コエンマ。
初めて会った時とは随分、容姿が違いすぎる。奈由は、おもわず半信半疑の眼差しで見つめた。
その一方、秀一は、奈由とコエンマに面識がある事実に驚いている。
「奈由、コエンマのことを知っているんですか?」
『う、うん。前に一度だけ会った事があって。でもその時は、もっと背が高かったというか…大人の姿だったはずなんだけど……』
「ん~まぁ…あれはつまり~…余所行き用のスタイルってやつじゃ。霊界の偉いもんが初対面から子供の姿じゃ、何を話したって説得力に欠けるだろう?うはははっ」
腕を組んで頷く仕草に、どっしりとした喋り方……容姿とはミスマッチな態度に、まるで違和感しかない。
だけど、あの大人姿のコエンマさんと、この子供コエンマさんが同一人物っていうのは、どうやら間違いなさそうだ。
『コエンマさん、どうしてここに?』
「うむ。ちょいと、おぬしに話があってな…」
『私に、ですか?』
首を傾げ、クエスチョンマークを頭いっぱいに浮かべる奈由。
その隣には、神妙な面持ちでコエンマを見つめる秀一。
2人は肩を並べて、コエンマの言葉に耳を傾けた。