第16話:月夜の願い 後編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『…探してきます!』
「え!?あ、ちょ…ちょっと!」
奈由は踵を返し、再び病室を飛び出した。
どこ どこ どこ
どこにいるの…南野君!
『南野君……っ…!』
病院内を駆け回り、南野の行方を探しながら、ふいに彼の名前を呟いた。
気が付くと、自然と涙が溢れた。
痛む身体を、鞭打つように
ただ、ひたすら
南野秀一を、探し続ける。
南野君、死んじゃダメ。死んじゃ嫌だ。
志保利さんだって、そんなこと
絶対に、絶対に望んでいない。
お願い。
お願いだから
死なないで
死なないで
私も
私もね、決めたんだよ。
前世の事…
全部、受け止めてみせるって。
木花のことも…蔵馬のことも…
まだ何も想い出せないけど…
でも、私の中に
木花が存在していることを
もう、どうやっても否定しきれない。
それほどまでに
木花の存在が大きくなっている。
受け入れた先に、何が待ち受けているのか、全く想像がつかないけど…
でも、あなたはきっと
喜んでくれる…よね?
だから、ねぇーーー南野君
お願い。
死なないで、南野君。