第14話:月夜の訪問者
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「わしの名はコエンマだ。幽助やぼたんの上司にあたる」
『幽助君とぼたんちゃんの…じょ、上司?』
「正確には、閻魔大王ジュニアだ。閻魔大王って知っとるだろ?その息子じゃ、むーすーこ」
自慢気な顔をして、グイグイ近付くコエンマ。思いの外、子供っぽい仕草と表情が目立つ。
その姿を見て次第に、警戒心が溶けてきたが、それと同時に、部屋に勝手に入り込まれた事への、怒りがジワジワとこみ上げてきた。
『あの…これって不法侵入じゃないですか?』
「いや!べ!別に、不法侵入では!」
『それに、ぼたんちゃん達の上司って…証拠は!?こんなことされて、言葉だけじゃ信じられない!』
「んぐぐ…思いの外、口が立つ娘だな…参ったのぉ…」
奈由の勢いに押され、タジタジになるコエンマ。
後ろ頭をポリポリと掻きながら動揺している。
ーーコンコン
突然、カーテンで締め切られた窓から、控えめにノックをする音が聴こえてきた。
「お、やっと来たな」
『え、ちょっと…』
コエンマはホッとした様子を見せ、奈由に構わず、勝手にカーテンを開けた。