第14話:月夜の訪問者
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
安堵したのか、母は大きくため息を漏らした。
「はぁ~、もうしっかりしてちょうだい!そろそろご飯だから、着替えてリビング来なさいよ!」
『は、はい…』
パタン…
母は、静かにドアを閉め、階段を下りリビングへと戻っていった。
そ、そんな…確かにいたはずなのに!
まさか、幽霊?いや、でも…そんな感じには見えなかった。
一体…何だったの?
「ふう~。危なかった危なかった」
背後から聴こえてくる、男の声。
奈由は背筋を凍らせ、恐る恐ると背後を振り向いた。
「よっ」
『い…ゃっっ!!!んがっ!!』
「し、静かにせんか!また母君が来るだろうが!」
叫び声を出す直前で、男の手で口を塞がれた。
何とか逃れようと、必死にもがくが抜け出す事ができない。
『んぐぐぐぐ!んー!んんー!!』
「騒ごうとするな!これじゃ、まるでわしが襲っとるみたいじゃろが!」
『をぉをっへぇふふぁぁぉああ(襲ってる◯×△♯%☆♪)』
「折角霊界からやってきたというに…これじゃまともに話もできんな…」
ん…霊…界?
その言葉を聞いた途端奈由は、ピタッと暴れることをやめた。
相変わらず、口だけは塞がれ続けているが、叫ぼうとは思わなくなった。
「落ち着いたか?頼むから騒がんでくれよ」
塞がれていた手を離され奈由はすぐさま、男から距離を取った。
ある程度の距離を置いた場所から、男をジッと見つめる。
おしゃぶり姿だけは、異様だが、後は普通の男の人にしか見えない。
この人は、一体…
『あなたは、誰…?』