第13話:母と子の絆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「長々と引き留めてしまってごめんなさいね。気を付けて帰ってね」
『いいえ、こちらこそ。それじゃあ、志保利さん…お大事にしてくださいね』
「ええ、ありがとう。またね…奈由ちゃん」
志保利は、優しい顔で手を振った。
その姿に見送られながら、奈由は501号室を後にした。
どうか、1日も早く
志保利さんの身体が治って欲しい。
そう心から願いながら…私は、病院の出口を目指す。
ロビーにあるテレビから、夕方のニュースが流れてくる。
「今日の夜は、満月」
そう言ったアナウンサーの声が、私の耳に、響いて残った。
満月…か。
今日は、空を見上げてみよう。
志保利さんも、見上げるかもしれないから。
ーーそして、南野君も…ーー
~続く~