第13話:母と子の絆
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ごめんなさいね。秀一も、ついさっきまで居たんだけど…一緒にお見舞いに来てくれたお友達と、どこかに行ってしまったのよ」
『そうなんですか…』
そっか…出かけてるんだ。
お友達もお見舞いに来てたって…一体、誰と一緒に来たんだろう?
盟王の子かな?
「あの、お名前は…なんて、いうのかしら?」
『あ!えっと…群青…群青 奈由といいます』
「奈由ちゃん、ね。私は秀一の母…南野志保利です。どうぞよろしくね」
『こちらこそ…志保利さん』
志保利さんの表情はとても穏やかで、可愛らしくて上品で
まるで聖母のような、優しい眼差し。
一緒に居てこんなに落ち着く気持ちになるなんて…不思議だなぁ。
「奈由ちゃんに是非聞きたいことがあるんだけど…」
『はい、何ですか?』
「秀一の…学校生活ってどんな感じかしら?あの子、あまり学校の様子とか話してくれないのよ…。楽しく過ごせてるのかしら」
どこか少し寂しげに言う志保利。
確かに、自分の事をベラベラと喋るタイプにも見えない。
私も、基本的に寡黙な南野君しか知らないし…。
奈由は、頭をフル回転させ、南野について話せる情報がないかを必死に考えた。
『私…クラスが違うので、イマイチわからないんですけど…南野君、女の子から凄く人気があるみたいで、良くキャーキャー騒がれてます』
「まぁ!それは知らなかったわ」
『ふふ。確かに、自分からそういうことは言いにくいかもしれませんね』